ノエルティル
心理占星術
感想
マスタープログラム卒業生で、北海道函館市の心理占星術家、夕雅(ゆうが)さんが語る、マスタープログラム受講までの経緯や課題の取り組みについて。「私の場合、提出の遅れはやる気の低下につながると感じたため、できるだけ課題がたまらないよう最後のレッスンまで気をつけました...」
2024/03/03
ノエルティル
心理占星術
感想
みなさん、こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。 新里ひろきのノエル・ティル心理占星術リニューアル版『第一部:出生図の分析』【第4回:アスペクト】のレポートです。 ノエル・ティルはハードアスペクトを『成長途上の緊張』と呼ぶ ノエル・ティル心理占星術のアスペクトの捉え方は、従来の西洋占星術、あるいは、一部の心理占星術とは、天と地ほどの差があります。 従来の西洋占星術では、ハードアスペクト(0度・90度・180度等)を『凶座相』と呼ぶ。ノエル・ティル式では、ハードアスペクトを『成長途上の緊張』と呼ぶ。ティル式では、ハードアスペクトには、緊張や試練を乗り越え、 大きな成功をもたらす『潜在力』があると考えるのです。 そして、従来の西洋占星術では、ソフトアスペクト(60度・180度等)を『吉座相』と呼びティル式では、ソフトアスペクトは、起爆力に欠け、楽に流れやすいと捉えます。 この発想の大転換に、長く西洋占星術の勉強をしてきた方ほど『驚く』のです。 従来の西洋占星術においては、ハードアスペクトは『凶』であり『忌むべきもの』であり『苦難をもたらすもの』だったからです。 ノエル・ティル先生が、西洋占星術界に、この発想の大転換をもたらしたのは、1970年代。 多くの占星家に影響を与え現在に至っています。ただし、半世紀を経た今もアスペクトを多少なりとも吉凶でとらえている占星家の方が多いのが現実です。 アスペクトや惑星を吉凶で捉える占星家は、出生図にハードアスペクトが多いと「不幸の星の下に生まれた」と嘆き、ソフトアスペクトが多いと「幸運な星の下に生まれた」と喜びます。そしてクライアントにも、そのような運命であると伝えてきたのです。 また、吉凶で捉える占星術解釈を信じていると、トランジットでハードアスペクトが形成される時期に対しては「不幸な出来事が起こる」という恐れを持ちます。その結果、引き寄せの法則が働き、実際に不幸を引き寄せてしまうことも多くなります。 占星術を学ぶことで自分や他者に呪いをかけてしまう。 そんなことが起こってしまうのです。 世界観の違いがアスペクト解釈・ホロスコープ解釈を180度変える ノエル・ティル式がハードアスペクトを『成長途上の緊張』と捉える視点は刹那的ではなく長期スパンです。人間は緊張や葛藤を乗り越えるたびに成長していくものだ。 ノエル・ティルは人の一生を俯瞰して見ています。 また『星は何もしない、物事を行うのは人間なんだ』という世界観を持っています。 つまり、世界観の違いによって、占星家はホロスコープから全く異なる可能性を見出すことになるのですね。 ただ、馴染んできた世界観の転換はなかなか難しいところがあります。長く占星術を学んで来た方ほど、従来のアスペクト観を手放しにくいでしょう。それだけ、吉凶二元論による分別のインパクトは根深いのです。 一時的にハードアスペクトへの見方が変わったとしても、いつの間にか、従来の占星術の世界観に戻っている人もたくさん見かけます。 だからこそ、定期的に新里先生の講座を再受講してみたり、テキストを読み返してみるといいですよ! 特にリニューアル版は、この世界観の違いが、くっきりと明快に示されていて気持ちよかった^^ 「ハードアスペクトが少なくて残念!」発想の転換力が半端ない リニューアル版を受講して「自分のチャートにはトラサタによるハードアスペクトが意外に少なくてヒジョーに残念!と感じたぐらいです」と感想をいただきましたが、私も同感です。土星のハードアスペクトには恵まれているのですが(笑)。 トラサタのハードアスペクト不足は、トラサタによるトランジットのハードアスペクトというチャンスを活用して補おう!と思いました。 ※『トラサタ』とは『トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)』の略 このように発想の転換力が半端ないのがノエル・ティル式であり、新里先生のセミナーなのです! 解釈を暗記させず、自力で解釈できる力をつける 新里先生は、天体のアスペクトの意味を暗記させるのではなく、自分で解釈できるよう教えてくださるところも、マスタープログラムのおすすめポイントです。 それも当然なのです。人間は成長途上の緊張を乗り越えて進化していきます。年齢によって、あるいは、人によって、アスペクトの顕現レベルが違います。占星家はそれを踏まえて表現する必要があるのです。 私たちは常に成長し変化していく存在であるという、ごく、あたりまえの現実を踏まえると、解釈は一定にならないわけですね。 人間の変化や成長に対応した解釈力を身に着けられる教え方。ホロスコープに臨む姿勢やノエル・ティル式の世界観も含めて学べる、リニューアル版・出生図の分析です。...
2024/02/19
ノエルティル
心理占星術
感想
こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。新里ひろきのノエルティル心理占星術マスタープログラム『リニューアル版・出生図の分析』第3回のセミナーレポートです!
第3回のテーマは[ハウス支配星間のネットワーク]
ハウスについて学ぶということは、西洋占星術、あるいは、心理占星術の基礎講座じゃないの? 初歩的な内容では? とカン違いしている方も多いですが、全然違います! 講座を受講し終えた方は「高度な内容」だと分かりましたよね。
ホロスコープを統合的に理解する
新里ひろき先生が教える『第0部:ホロスコープの基礎』でもハウスを学びます。では『第0部』と『第1部』の根本的な違いは…『第0部:ホロスコープの基礎』►各ハウスの象徴理解をハウス毎に深める『第1部:出生図の分析』►ハウス間の関係性に着目しホロスコープを統合的に分析する。
第0部は象徴を個別に学び、第1部は統合する。この違いは大きいですね。『第1部:出生図の分析』でも、各ハウス毎に解釈を行いますが、それは、統合的理解の前提をつくるためです。ノエルティル心理占星術は、ホロスコープを1ハウスから順番に読んでいくやり方ではなく、ハウス間のネットワークを統合的に理解していく。
ノエルティル心理占星術は、部分で判断しません。ホロスコープ全体を統合的に理解することを大切にしているのです。だから、第3回のタイトルも[ハウス解釈]ではなく[ハウス支配星間のネットワーク]なんですね。
身体に喩えて言えば、第0部では、身体組織を個別に学ぶ。肝臓や腎臓、大腸や小腸、胃の役割について。一方、第1部では、それら身体のパーツがかかわりあいながら働いている人間のありようを統合的に把握する。
コンサルテーションを前提とした分析
占星術の基礎を学ぶ第0部と違って、第1部は『コンサルテーションを前提とした分析』だなぁと感じました。
人が占星術コンサルテーションを受けるときには、何らかの問題や課題を抱えていることがほとんど。ただし、クライアント自身は、課題や悩みの根本的原因について、自覚がないことも多い。なんだか調子が悪いから、ご相談にいらっしゃることが多いのです。ノエル・ティル心理占星術では、何が本質的な問題なのか、どこに打開策があるのかを予測し、そこに切り込んでいく。自覚を助け、ほどき、対処法まで提案することで、癒しへとつなげていく。それは「ホロスコープの部分の分析と解釈の羅列」だけの占星術鑑定ではかなわないことです。部分ではなく統合。ホロスコープを統合的に理解するための分析法と考え方を『出生図の分析』では学びます。
すごい高度な学びですよね! とは言え、第一部での学びは「コンサルテーションを視野にいれつつも、コンサルテーションを学ぶわけではない」。まずは、自分自身への理解を深めることからです。自分のホロスコープにチェックマークをつけて考察することからはじめましょう。
ハウスと支配星から幼少期の経験が人生に及ぼす影響が見えてくる
ホロスコープを統合的に理解することは、人体以外にも、様々に喩えられます。たとえば、それぞれ個性的なハウス(家)が集まって街ができる。ホロスコープを統合的に理解するとは、この街全体を統合的に理解するようなものなのだ、とか。
日本ではハウス(house)を『室』と訳しますので、12の部屋が集まって、ひとつの家ができる、この家を統合的に理解するというイメージでもよいですね。
『星は何もしない、物事を行うは人間』
私達は、『星はなにもしない、物事を行うのは人間』というノエルティル哲学をもって、ホロスコープを分析します。だからこそ...
「ホロスコープだけで決めつけず、クライアントに尋ねよう!」と新里先生はおっしゃいます。たくさんのセッションを行ってきたからこそ、人間の地上での象徴の表現のありようは、千差万別である。この現実を御存じなのです。だから、クライアント自身に「今現在、この象徴をどう表現しているのか」を確認するのですね。講義を聞いていると、新里先生の一言一言に重みを感じます。色々講座を受講するよりも、この講座を繰り返し聞いているほうが、実力がつくようにさえ感じました。第五部、第六部に進んだ方こそ、この第一部の重要性を実感する、とは、よく伺いますが、今回も第六部を受講中の方から、こんなメールをいただきました。「第一部だけど高度ですよね! はじめて、旧版を受講したときは、ちんぷんかんぷんだったことを思い出しました! チェックマークをどうやってつけるのか? やってることを追いかけるのが難しかったですね。第4部まで行って、ティル式にだいぶ慣れてきてから、理解・実践できるようになりました。」再受講している今の感想としては「素晴らしい!」という言葉に集約されるようです。
内容が難しいわけではありません。非常にわかりやすく教えていただいています。けれども、ハウス支配星のネットワーク、およびチェックマーク方式による分析は、心理占星術すべてに共通の理論ではなく、ノエル・ティル先生が発案したティル式ですので、慣れるのに時間がかかって当然なのです。
難しいと感じる理由は、単に技術的な問題だけでなく、ホロスコープとの向き合い方の違いも影響していると思います。従来の占星術には、運命決定論的な語調があります。従来の占星術歴が長ければ長いほど、ティル式の哲学「星は何もしない」という哲学になじむまでに時間がかかると思います。
「木を見て森を見ず」ではなく「森が見える」ようになる
従来の占星術においては、基礎を学んだ後は、どんどんマニアックな技術を学んでいくこと、細部に入っていくことが上級者であるというイメージがあります。一方で、ノエルティル心理占星術では、ホロスコープの象徴をまとめあげ、統合的に解釈できること、何が重要なのかを見極められる人が上級者です。この違いは大きいです。「木を見て森を見ず」ではなく「森が見えるようになる」。ハウス解釈においても同様で、個々の家(ハウス)に釘付けになるのではなく、街を見る。この家とあの家の関係性やネットワークを見ながら、この街で何が起こっているのか、何が問題なのか、そのポテンシャルは何かを見極めていく。部分から統合へと意識が切り替わるに従い、ノエルティル心理占星術への真の理解と実践がスタートする方も多いでしょうね。新里先生も「焦らずいきましょう」とおっしゃってました。
リニューアル版は、テキストがさらに充実!
テキストには、従来の西洋占星術界の解釈と、ティル式ならではの解釈が対比的に掲載されています。けれども、従来の解釈を否定するわけではありません。実践ではどちらも使っていくのです。この対比をじっくり見ていくと、どのように「発想を切り替えればよいか」が見えてきます。その切り替え方に、ノエル・ティル心理占星術の個性が出ていて、コンサルテーションの心構えにもつながるので、何度も何度も、ここに戻り、理解を深めていくといいでしょうね。「ここ」というのは『第一部:出生図の分析』全体ですね。リニューアル版は、講座ノート(テキスト)の内容がさらに充実しています。端的なのは変わらずですが、分析のコツまで記載されていて、より理解が深まります。また、サンプルも入れ替えられています。なので、旧版も新版も、どちらも視聴されると、多くのサンプルを通じて理解がさらに深まると思います。サンプルを分析する際の、新里先生のひとことひとことから受け取るものは大きいですからね。そして、リニューアル版の良さは、新里先生が話している姿や笑顔が見れることでしょうか。新里先生の佇まいや話し方、発するムードから学ぶことも多いですよ。
☞ [第一部:出生図の分析]
2024/02/18
ノエルティル
心理占星術
感想
こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。
2023年3月26日、新里ひろきのノエル・ティル心理占星術『第一部:出生図の分析』、リニューアル版・第二回のライブセミナーがありました。第2回のテーマは『両親問題』。今回も90分という短時間に、理論・実例・参加学習と新里先生のフィードバック、質疑応答とびっしり中身が詰まった充実の内容でした。
時代と共に加速度的に変化してきた夫婦の役割分担もちろん、ホロスコープ分析にも影響している
ノエルティル心理占星術で重視されているテーマのひとつに『両親問題』があります。両親との関係でつくられた反応パターンが、その後の人生に大きな影響を与えている例は多いからです。それゆえ、ティル式では、両親の影響を様々な要素から分析していきます。
西洋占星術では、父親の影響、母親の影響、を担当する象徴が分かれていたりします。ティル式でも同様です。ただし、夫婦の役割分担は、時代が進むにつれ変化してきており、特にここ10年の変化は加速度的ですね。
お父さんも家事・洗濯・子育てを分担するのは当たり前、お母さんもフルタイムで働くことが増えてきている。男性も育休をとりやすくなってきていますし、専業主夫という言葉も生まれてきました。
急速にすすむ社会の変化の中、『昔ながらの天体の振り分け』をしていると、お客様の実感と噛み合わないことが増えてきていませんか? 母が土星を担うこともあるし、父が月を担うこともある。どちらか片方だけというより、ケースバイケースで、どちらも担うほうが自然な世の中です。水瓶座の冥王星時代は「男はかくあるべき」「女はこうでなきゃ」といった、男女の役割分担イメージの縛りが、さらに薄れていくでしょうから「お客様から話を聞いて個別の現状を確認する」必要性はますます増していくでしょうね。今回の講座で最も印象に残ったのは、社会背景を念頭においてホロスコープ分析やコンサルテーションを行う必要があること。また、男女の役割分担だけに限らず
ホロスコープの配置だけで【両親問題】を決めつけてはならない
と新里先生が強調されていたことですね。
ホロスコープの配置だけで、お客様の現状を決めつけない
は、両親問題に限らない、ノエルティル心理占星術が大切にしている姿勢のひとつなのです。時代の変化をふまえ、お客様のお話を伺いながら、現状に即した象徴解釈をしていきます。
ティル式占星家は運命決定論者ではないのです
第一部から既にある『コンサルテーション』への視点
ノエルティル心理占星術マスタープログラムは『コンサルテーション・アストロロジャー』を養成することが前提のプログラムです。それゆえ、ティル式の基礎理論を学ぶ第一部であっても、随所に『コンサルテーションを行うこと』を前提とした視点があり、それが、このセミナーの独自性を高め、内容の厚みを増していると思います。セミナー中に行われる参加学習も、自己理解を深めるだけでなく、カウンセリングを視野にいれた内容です。
多くの占星術講座は「この配置はこういう意味」と教えて終わりますが、新里先生の場合、第一部からいきなり「自分で考えさせる」ことをします。自らを振り返ってみれば「答えはひとつではない」ことがわかるし、象徴表現は年齢を経ることで変わっていくこともわかる。
私たちは常に変化し成長していく存在であり、ワンシーンが永遠に続く静止した絵画のような存在ではないのです。だからこそ、お客様の[今]や[現状]を確認するための『対話』が重要になってくる。
何人かに参加学習の結果を発表していただきましたが、新里先生とのやりとりにより、発表者ご本人だけでなく、参加者全員の気づきも深まったことと思います。
毎度のことですが、参加学習で行うことは、そのまま、コンサルテーションの事前準備にもなると思いました!
新里先生は効果的なワークを考案する名手です。ぜひ、録画視聴の皆様も、ナマで参加しているつもりになってワークに取り組んでいただければと思います。
占星術の一般教養があってこそわかるノエル・ティル心理占星術の独自性
また天体の解釈については、ノエル・ティル式だけでなく、一般的な解釈についても伝えていただいたところが、旧版との違いだなと感じました。
その理由を考えてみると.....ノエル・ティル先生ご自身が開講されていたノエル・ティルマスタープログラムは、セミプロ、プロしか受けいれていませんでした。つまり、既に占星術にかなり習熟しており、さらに上を目指す占星家を対象にしたプログラムだったのです。
一方、日本版は、占星術の学習歴が浅い方からプロまで幅広く受講いただいています。それゆえ、ティル式を学ぶ前提となる占星術基盤が弱いケースもあるのです。
初心者は余計な先入観なしにティル占星術を吸収していただける、大きなメリットがあるのですが、ティル式の独自性がわからないというデメリットもあります。 けれども、ティル式の独自性、他の占星術との違いを理解していたほうが、より俯瞰的な視点でティル心理占星術の特徴を捉えることができますし、ティル式に取り組む意義も明確になるでしょう。
それゆえ、新里先生はあえて一般的な解釈についても言及してくださり、ティル式の特徴を際立たせてくださいました。このあたりも、10年間の指導によって見えてきたことの反映だなと思います。
☞ [第一部:出生図の分析]
2024/02/17
ノエルティル
心理占星術
こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。2023年、新里ひろきのノエル・ティル心理占星術マスタープログラム『第一部』が10年ぶりにリニューアル(進化)しました! リニューアル版の受講を機に、あらためて旧版も視聴するなど、第一部を総復習する機会を得られたおかげで、ティル式の特徴が、10年前よりもはっきりと見えるようになってきたと実感しています。私が感じたティル式の特徴を、リニューアル版の感想をかねて書いてみますね。
課題分析と対処法は常にセット
このプログラムのすごいところは、第1部第1回で、ノエルティル心理占星術の最重要メソッドのひとつ『半球の強調とセラピーフロー』を持ってくるところです。そして、ティル式では、分析し課題を見つけたなら、かならずその対処法も考察する。この姿勢も最初から一貫しています。
『課題分析=半球の強調』であり『セラピーフロー』が対処法です。
ノエルティル心理占星術は運命論ではないので、分析結果をそのままクライアントに伝えたりしません。分析によって見えてきた課題と、その対処法を、どのようにクライアントに伝えるか、どのようにコンサルテーションを組み立てていくのか。それは、[第四部:実践とカウンセリング技術]以降でトレーニングしていきます。第一部から第三部では、まず[分析技術]を学びます。ノエル・ティル心理占星術では、ホロスコープから読み取れる課題は乗り越えていくべきテーマであり、そこに成長の可能性があると捉えています。ホロスコープ分析はスタートに過ぎず、ホロスコープに表現されている可能性を、よりよく表現するためのサポートとなるコンサルテーションをすることをゴールとする。それがノエルティル心理占星術。
その高度なゴールへの第一歩である第1部にあって、ティル式の根本姿勢は明確です。分析(課題の発見)と対処法(伝え方を含む)はセットである。このスタンスが『半球の強調』⇒『セラピーフロー』の流れに明確にあらわれていると思います。
印象に残った『半球の強調』の教え方の進化
さて、リニューアル版と旧版の違いについて。旧版と理論面は変わりないのは当たり前ですが教え方に進化・変化を感じます。一番印象に残ったのは半球の強調の教え方の進化です。半球の強調は、勘違いしやすく、間違って覚えている方も多めの理論です。誤った伝言ゲームがそれを助長しているところもあります。
数を厳密に数えて1個でも多いほうが強調というような機械的な捉え方ではなくもっと本質的な部分の解説が、イメージ画像と共に伝わったのではと感じています。
[絵画的に俯瞰的に見る]のですね
過去の質疑応答ファイルを見ても、この『半球の強調』に関する質問はとても多いです。今回の参加者の皆様には旧版の質疑応答もお渡ししていますので、ぜひ、ご活用いただければと思います。ノエル・ティル理論の根幹をなす部分ですので、とても大事な部分ですからね!
半球の強調、太陽と月の組み合わせだけで人物の深い動機が浮かび上がってくる
リニューアル版では、サンプルチャートが全て新しいものになりました。2023年ならではの時代性を反映しつつ、おそらく歴史に名前が残っていく方ばかりのセレクトで、普遍的に参考になるチャートばかりだと思います。皆様にリアル感をもって吸収していただけると思います。
それも新里先生の秀逸な分析があってこそ。半球の強調「だけ」、太陽と月の対比「だけ」をとりあげた分析であったとしても、その人物の本質が浮かび上がってくるのも驚きでした。
新里先生の分析により、マスコミで批判されるなど、一挙一投足をネガティブにとらえられがちな著名人が、なぜ、そのような行動をするのか、人物の深い動機が伝わってきました。
その切実さを知ることで、対象人物への見方が変わったように感じます。色々考えさせられました。世間から見ると「お騒がせ」なわけですが、半球が極度に強調されているほど、自らを癒すセラピーフローへの道のりも不器用だったりするのでしょう。それぞれが必死で生きているのだと思えました。有名人は、半球の強調がもたらした何らかの弊害を克服していく、行きつ戻りつの葛藤に満ちた道程をドラマティックに公衆に見せてくれています。
悩みの根源になりやすい『半球の強調』... まずは自分に向き合うことから
「半球の偏りが人生にもたらす弊害に気づき克服していこう!」言うは易し、行うは難しですが、ノエル・ティル心理占星術を学べば、そこに悩みの本質があると自覚できるだけ、自由になれます。本当に深いテーマで、第五部・第六部・卒業生でさえも、このテーマの理解を深め、コンサルティング能力を高めることに精進しています。そんなティル心理占星術の最重要テーマが第1回で示されている。そしてその重要性は、学びを深めれば深めるほど、理解されていくというわけです。
☞ [第一部:出生図の分析]
2024/02/16
ノエルティル
心理占星術
感想
ノエルティル心理占星術マスタープログラムの10人目の卒業生沖縄県石垣市在住の心理占星術家、 真龍人(マリユドゥ)さんにマスタープログラム卒業迄の道のりを語っていただきました。 これから、マスタープログラムを受講される方、卒業を目指す方にとってとても参考になるお話です。ぜひ、読んでみてくださいね! ノエルティル式心理占星術の第六部を2023年12月に終了し、新里先生のサイン入りの修了書を年明けにいただきました。やっと卒業までこぎつけたと感無量です。はじめに2年間新里先生、事務局の皆様大変お世話になりました。 10人目の認定で、卒業迄のスピードも早かったとお伺いし、自分ではとても時間がかかり、劣等生だと思っていたので正直びっくりしています。 私の本講座との出会いは、占星術を学ぶ中で、心理占星術という分 野があると知り、「そういう分野があるのだなぁ」という興味本位でネットで検索すると、真っ先に新里先生が日本向けに開催されている本講座がヒットしました。 第四部までは動画を見るだけで進めたのでトントンと進み、ティル式のテクニックに魅了されていきました(特に半球の強調とセラピーフロー、両親問題やMH拡張法がすごい!と感じました)。そのころは実際に駆け出しの占い師として活動をしていたため、学んだことも少しずつ鑑定に取り入れるとお客様からの反応が「まさにそうです!」とのお声をいただき、手ごたえも感じていました。 占星術を教え始めてしばらく経った頃、第五部に進み、新里先生の個人指導を受けるようになりました。第一回は新里先生から「良いスタートだ」と言っていただき、ホッとしたのですが、第二回では、論文の書き方やアスペクトの目視で(通常ソフトに頼りきりだったので)ミスを連発し占星術の基礎ができていないと厳しいコメントで差し戻されがっくり……。 その時に「この講座は単なる占いの勉強の講座ではないんだ! どこかの記事で読んだ大学の卒論レベルの講座なのだ」と気づかされました。第二回目の課題のやり直しをしながら、「私はまだまだなんだぁ」と実感するとともに、「大変な講座に申し込んでしまったのか?」という気持ちにもなりましたが、手を付けた以上最後までやりきると強く心に決めました。 これから受講する方の参考になればと、私が試行錯誤しながら実践したやり方を書かせていただきますね。 ① 講座が送られてきたら、まずは動画をさらっと流し見をする ② 流し見で過去の資料の〇〇を見てくださいと先生がおっしゃっていた該当のPDFを探しすべて読む ※このあたりで通常ダラダラしてしまい1か月くらい過ぎてしまいました。 ③ もう一度メモを取りながら動画を見る(この2回目で理解度がグンと上がった気がします) ④ 課題をワードファイルにコピペしながらどんな資料が必要か整理し、準備する ⑤ (苦手だった)ミッドポイントや適職判定などは石塚隆一先生の別レッスンなども参考に理解を深めてから課題に取り組みました ⑥ さらにもう一度動画を見て、課題に取り掛かる ⑦ 課題を作るのにはおよそ丸一日くらいかかったので、一日寝かせて校正して提出 そして何より私が重視してきたことは、 ①(お忙しい新里先生のお手間にならないよう)分かりやすく要点をしっかりと伝えられる文章を書くこと ②分からないところは黄色ハイライトなどしてその場で質問する ③細かいところまで過去の資料を遡って手順をチェックし推敲を重ねる ことでした。 第二回の課題は、今思えば「このくらいでいいかな?」という甘い気持ちで「乱筆乱文すみません!」という感じで提出してしまったことをとても反省しています。 またティル式で特に苦労したのはメモの取り方でした。これも過去のPDFから先生の手書きのものを切り取り、ワードファイルにまとめて、先生と同じように書けるようにも練習しました。自分なりの書き方マニュアルも作成し、先生に合っているか確認したこともあります。 この2年間で自分なりにまとめた資料や過去資料の冊子は私の大きな宝となりました。もちろん新里先生からの丁寧な添削もファイリングし、今でもいつもカバンにいれて持ち歩いています。(空いた時間などに流し読みしたりもしています。何度読んでも気付かされることが多いですよ!) ...
2024/02/06
ノエルティル
感想
新里ひろきの心理占星術講座『個人の生きる物語を導く占星術』受講生の皆様、ご感想をいただきまして、ありがとうございます^^ 受講を検討されておられる皆様。ご参考にしていただければ幸いです。 第一回のご感想 求められる人やモノの極意を学べる 楽しみにしていた講座が始まりワクワクしながら参加させて頂きました。 心を動かすコミュニケーションとしての「物語的思考」を様々な例を出して説明して下さり、とても分かりやすく、整理して理解できそうです。占星家としての自分の立ち位置を理解し、知識ではなく感情にということが、共感できてとても勉強になりました。 求められる人やモノの極意を教えていただいているようにも感じます。これから続く講座がますます楽しみです。 悩みを持つこと=より良い人生へと向かうストーリーの渦中 聞いていてとても元気を頂きました。偉大な新里先生も悩みや課題を乗り越えて前進しておられるというお話を伺い、みんながそれぞれの物語を生きているということがじんわりと伝わってきました。ストーリーの型が非常に人の心を揺さぶるものであるとよくわかりました。どんなストーリーを生きているかを把握できるというのは色々な場面で生かせそうですね。 普段から自分や人がどんなストーリーのどんな場面にいるのかと分析してみたいと思います。個人的な感覚ではストーリーを生きるとのは獅子座的5ハウス的な感じがします。誰もが自分の人生の主人公で俳優なんですよね。セッションに来られたクライアントに占星家が、クライアントはクライアントの人生の主人公だと伝えることも重要ですね。悩みを持つということ=人生をよくするためのストーリーの中にあることに気付いたわけで、そこで自分が乗り越えていける希望を感じて行動できる勇気をもってもらえるようサポートすることがとても大切だと感じました。 今の自分のテーマにフィットしていることに驚く 昨夜も意義深い講座をありがとうございました。新里先生のテーマは毎回今の自分にとてもフィットしていて時々驚くほどです。 必要な時にガイドの声がもたらされるのだなと実感 わかりやすく、受講生によりそった講義ありがとうございます。私は12室にある冥王星、土星と火星がアセンダント軸とコンジャンクションで、そのことをずっと、行動力に対する強いコントロール、くすぶっている怒り、激しい抑圧と捉えていました。確かに、自分の今一歩勇気を出せない行動力、優柔不断さに自覚がありました。でも最近、一人で河原を走っているときに、土星と火星のコンビネーションは私を強く励ます師の存在なのではないかと、突然ひらめいたのです。確かにこれまで私は意思が弱く、何事も中途半端に終わらせてしまう人間でした。それはそれとして、今度は何か一つ、自分が納得のいくところまでガイドの導きに促されて走ってみたい。そんな気持ちがわいてきたのです。 それは、プライベートでの活動について応援してくれる先輩が見つかったこと(私がこれまで彼女たちのかけてくれる声の意味に気づいていなかっただけですが)、新里先生の心理占星術講座に出会えたこと、つまり、私が自分の人生にガイドという存在を招き入れることが出来るような心理状態にまで成長した事なのではないかと感じました。その中で、 今回のお話を聞いて、やはり必要な時にガイドの声がもたらされるのだなと自分自身の実感として感じました。 まだ占星術のセッションの経験はほとんどありませんので、主人公としての視点が強くなってしまった感想で恐縮です。しかし、ガイドの存在の重要性について私はまさに今ドラマチックな実感を伴って新里先生の講義を拝聴していたことがお伝え出来たらうれしいと思い、このような感想を述べさせていただきました。 グループワーク、初回から奥が深い! 初回のグループワークはとても楽しかったです。私は他のスクールでも占星術を学んでいて、グループワークもよくやるのですが、皆が心理占星術を学んでいるわけではないので、それほど内面まで切り込んでいきません。やっぱり心理占星術を学んでいる人たちとのワークは初回から奥が深いなあと思いました。次回も楽しみにしております。 シェアワークが勉強になります やはり、シェアワーク提出のために文章にすることで、改めて考えることとなり、文章化に時間はかかりますが、勉強になりました。 第二回のご感想 オンラインのグループワーク、素晴らしい 職業判定は難しいですが4つもケーススタディがあってとても刺激的でした。 毎回焦点を絞って根気良く分かり易く話して頂けるので、振り落とされそうになりながらも何とか付いて行きたいと思っています。今年の新しい試みのオンラインでのグループワークも素晴らしいですね。 単なるノウハウを越えて響き続ける講座...
2024/01/10
ノエルティル
心理占星術
感想
分析手法がシステマティックなだけでなく、セッション自体が『結果を出す』ために設計されているのがすごいです。その目的志向な姿勢に気づいて初めて、これまでの自分が「心理」占星術に知らず知らずのうちに心理カウンセリング的な受容の印象を重ねてしまっていたことに気付き、「ああ、だからコンサルテーション!」と深く納得することができました。
2023/12/01