【第1回:ミッドポイント】感想レポート… ノエルティル心理占星術 第二部 by M.Sさん
新里ひろきのノエル・ティル心理占星術
『第二部:ミッドポイント&過去・現在・未来』
第一部に引き続き、受講生のM.S.さんが感想レポートを書いてくださいました。
第1回のテーマは【ミッドポイント分析】。既にミッドポイントを使いこなしてこられたM.S.さんが、今回の講座に対して、どんな感想を持たれるのか? ぜひ、読んでみてくださいね!
私は約20年前に初めて自分のミッドポイントツリーと90度ソート表を出したときに、 ホロスコープで、どの天体ともアスペクト取らない天王星が、7つものミッドポイントの焦点になっていることを知って大きな衝撃を受けた経験があります。
ホロスコープの中でポツンと孤立しているペレグリン(ノーアスペクト)の天王星は、当時の私にとってブラックボックス的存在でした。それが、 ミッドポイントというフィルターを通した途端、圧倒的な説得力で自らを語り始めたことに心底驚きました。 それ以来この技法に魅了されています。
いまは基本的にドン・マクブルームさんのやり方で解釈していますが、わりと感覚的にとらえてきたところもあるので、 今回、新里先生がどんな風に整理し言語化してくださるのだろうとワクワクしながら視聴しました。
講義内容は、この技法の骨組みを堅実に押さえ、かつティル先生や新里先生が重視する、いくつかのミッドポイントとその解釈など、 非常に密度の濃い内容です。 テキストには組み合わせの解釈に役立つキーワード表があり、こちらにもティル式心理占星術の考え方が反映されていて、 創造的にミッドポイントを活用していくのにとても役立つと思いました。
実例として取り上げられたのは、スティーブ・ジョブスやモハメド・アリ、ユングやガンジーなど。 彼らのような世界的有名人は基本的に自分のポテンシャルをフルで発揮した結果として有名になっているのが普通なので、 ミッドポイント分析をしなくとも、かなりくっきりとした天体のダイナミクスが観察できるものですが。それでも突出した業績の本質的なところが、それぞれのミッドポイント式の3天体、A=B/Cのような単純な構造によって 余すところなく明快に表現されているのを見ると、その『e=mc2』的な美しさに感動を覚えます。
また、途中設けられた参加学習では、何人かの参加者の方から、それぞれのミッドポイントとその解釈を伺うことができました。 有名人の例では業績という客観的事実をミッドポイントで確認しましたが、 参加者ご自身が本人目線、自分自身の言葉で語ってくれるミッドポイント式の解釈や「実感」も本当に勉強になります。
後半にはこれまたとても重要な「望むと望まざるとに関わらず注目を集めてしまう、牡羊ポイントについてわかりやすい実例を織り交ぜたレクチャーがありました。 こちらは時間にして10分ほどでしたが、図や画像も効果的に使って必要な情報がしっかり頭に入ってくるように構成されていて、 こんなところにも効率性を重視し焦点を絞り込む「ティル」イズムの無駄のなさみたいなものを感じて感心しました。
最後になりますが、受講の際にテキストと共に提供された質疑応答集が本当に素晴らしいものでした。
ミッドポイントというテクニック取り入れる際に直面する、一見些細に見えて実は重要な疑問、得られる情報の性質や強度、カバー領域といった事柄が、 この技法を消化吸収しようとする参加者の疑問と日々これを実践している心理占星家からの回答という形でまとめられていて、 自分では思いつかないような意外な方向からの質問にハッとしたり、 新里先生の明快な回答に、ミッドポイントをティル式に取り入れる時のスタンスを感じたりして大変勉強になります。
たとえば私はこれまでダイレクトミッドポイント(0度)とインダイレクトミッドポイント(180度)は重視していましたが スクエアのミッドポイント(90度)はそれらよりもずっと軽く扱っていました。 けれど「成長のための緊張」というノエル・ティル式心理占星術の考え方ではスクエアのミッドポイントは最も緊張が高いと考えるのですね。
これは本当に目から鱗で、今後スクエアのミッドポイントにも注目していこうと思いました。 質疑応答集は旧版・リニューアル版あわせると現在18ページというボリュームですが、今後も更新・追加されていくそうです。 第一部の時にも感じましたが、ノエル・ティル式心理占星術のコースはただの講義と聴講ではなく、 こうやって参加者の方と新里先生がやり取りして深めていくやり方が学習の質を飛躍的に高め実践的なものにしていると思います。
(M.Sさん、50代、占星術師)
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