ノエルティル
心理占星術
感想

【第5回】ティル心理占星術・感想レポート(出生図の分析) by MSさん

 

新里ひろきのノエル・ティル心理占星術『第一部:出生図の分析』受講生のM.S.さんによる感想レポート、Part5です。

  

ノエルティル心理占星術 出生図の分析(5)の感想レポート

 

第5回は第一部全体のまとめとして、新里先生によるミニセッションがありました。

M.S.さんは、第一部を学んだだけで、ノエルティル心理占星術コンサルテーションの特徴と可能性を明確に捉えておられ、かつ、それを言語化されてらっしゃるのがスゴイです。ぜひ、読んでみてくださいね!

 

 
10年ぶりにリニューアルした、新里ひろきのノエル・ティル心理占星術マスタープログラムの第1部。

 

最終回となる5回目の「総合的な出生図分析」はこれまでの4回とは異なり、新里先生によるミニセッション形式です。サンプルリーディングに応募した受講者の方々と対話しながら、これまで学んだやり方を使って出生図を読んでいくというものでした。



講座ということでティル式のセッションでは使わない占星術用語を使うこと、「第一部で学ぶ基礎的なテクニックの範囲内」という制約、さらには公開のコンサルテーションなので質問内容や質問の仕方に配慮が必要、といろいろ縛りもあったはずですが、そういったことを感じさせないスムーズな進め方はさすがです。

 

「自分の資質の活用について」、「仕事の方向性」、「家族」などそれぞれ異なるカテゴリーのご相談でしたが、事前の準備で出生図のポイントをつかみ、対話を通して予測を確認・修正。再び出生図に戻ってその方の資質やニーズをもとに今後の展望を提案していくティル式心理占星術のアプローチの骨格とその有効性が体感できる実習で、4回までに学んだことでここまで読める事にも感心しました。



また、分析手法がシステマティックなだけでなく、セッション自体が『結果を出す』ために設計されているのがすごいです。

 

今回、その目的志向な姿勢に気づいて初めて、これまでの自分が「心理」占星術に知らず知らずのうちに心理カウンセリング的な受容の印象を重ねてしまっていたことに気付き、「ああ、だからコンサルテーション!」と深く納得することができました。こういう意識の深い層に刷り込まれた思い込みは実際のセッションに触れないと気付きにくいものですね。

 

乱暴な分け方かもしれませんが、占星術のセッションには

マイナス状態からの回復を目的とするヒーリングやセラピー、カウンセリング的なメンタル面重視のアプローチ

より現実的な場面においてマイナスや小さなプラス状態を大きなプラスに発展させるための具体的な、戦略を伴うコーチングやコンサルテーション的アプローチ

があって、前者を回復、後者を活用というふうに言うことができるかもしれません。

 

とはいってもどちらも「相談者のためになることをする対人支援」ですから明確に分けられるものでもなく、実際は相談内容やクライアントの状態に応じて組み合わせて対応し、そのことを特に意識することもあまりないのではないかと思います。

 

ただ今回、それらが本来根本的に異なったアプローチであることを理解したうえで臨機応変に使い分けした方が占う側・占われる側の双方にプラスの結果をもたらすのではないかと思うに至りました。

 

というのも今回の新里先生のセッションが、

1)セッション前の出生図分析であたりを付ける

2)出生図の要点についての的確な質問をして対話を組み立て、信頼と分析の裏付けを得る

3)その人のニーズと資質を考慮して直面している課題を改善・解消してくれる洞察や提案を提供する

という流れになっていて、

意識的・主体的にカウンセリングコンサルティングの双方を併用し適宜使い分けることが、コンサルテーションの質を高めている事を理解できたからです。



そしてこの併用・使い分けのメリットは占う側が主体的にセッションをコントロールできることにもあるかもしれません。

事前の出生図チェックにより最初に話を聞く時点で大まかなシナリオが把握できていますから、占う側が会話の流れに主導権と責任を持つことができます。

そこからカウンセリング的な傾聴を重視しつつも常にチャートのテーマが焦点になるように気を配りつつ対話を深めていくことができれば、限られた時間の中で充実したコンサルテーションを組み立てることも可能になるでしょう。


さらにもうひとつ「これは他とはちょっと違うかもしれない」と思ったのは、クライアントに対するティル式分析の説得力でした。

ティル式の心理占星術では占星家の洞察や助言、提案はすべてその人の出生図の天体の欲求(ニーズ)を念頭に置いているもの、言ってみれば元々クライアントの中に存在し、これまでの人生の様々な場面で経験してきているエネルギーなので、外から持ってくる価値観や常識よりも本人に馴染むもののはず。

 

ならば占星家の提案が「腑に落ちる」度合も、こちらが想像する以上かもしれません。

そして、示唆された可能性がその人の心の最も深いところに届き、動かし、自信や意欲を引き出したなら、自然発生的にポジティブな変化が起きたとしても決して不思議ではないでしょう。

 

第1部の「出生図の分析」はそういう状況を創出するための最初の一歩、セッションを構成する基本要素だと思うようになりました。

 伺った話では、第1部は第5部、第6部と学びを進めた方々が再受講されることも珍しくないということでした。決して複雑ではなく、一見易しそうですらありますが、ティル式のエッセンシャルなところをしっかりカバーした内容はレベルアップするほどにその重要性とそこに込められた哲学が理解できるようになるのでしょう。



私は今回初めて体系的にティル式を学びましたが、しっかりと練られたカリキュラムの随所に触発されるポイントがあり、自分の占星術のスタイルや学び方についても考える機会をいただき大変勉強になりました。

新里先生、そして貴重な体験の提供や本質に迫る質問によって学びを深める機会を作って下さった受講者の皆さんに心から感謝したいと思います。ありがとうございました。


(M.S.さん 50代 占星術師)

 

 M.S.さん、第5回も、素敵なご感想レポートをありがとうございました^^ 

 M.S.さんには、第二部のレポートもしていただけることになりましたので、皆様、楽しみにしていてくださいね!

 

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【第4回】ティル心理占星術・感想レポート(出生図の分析) by MSさん