ノエルティル
心理占星術
感想

【第3回】ティル心理占星術・感想レポート(出生図の分析) by MSさん

 

新里ひろきのノエル・ティル心理占星術『第一部:出生図の分析』受講生のM.S.さんによる感想レポート、Part3です。

ぜひ、読んでみてくださいね!

 新里ひろきのノエルティル心理占星術 第一部の感想 Part3

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「出生図の分析」の第3回は「12ハウスの定義と考察」。ハウスの関係性に注目して、それを心理占星術的・統合的に分析するティル式独自の手法を学びます。

 

前半は、12ハウスのノエルティル心理占星術の定義、そのハウスに在拍する天体や支配星の状態から推測されるクライアントが心理的に経験してきた環境の様子や心理的傾向などについてのレクチャーです。

 

支配星が逆行していたり在泊天体に緊張のアスペクトがある場合、そのハウスが受け持っている領域に何かあった可能性というのは容易に思いつきますが、ここではそれらをティル心理占星術的に解釈します。

 

これはあくまでもしっかりした統合的分析に落とし込む前段階として、各ハウスの天体からの情報を素材として拾い上げていくプロセスなのですが、それぞれの天体を「象徴」ではなく「機能」としてとらえるティル式心理占星術なので、引き出される情報の一つ一つがとてもアクティブな印象になっていることに気づきます。

 

経験領域としてとらえた各ハウスのそれぞれに発展の可能性や資質、パーソナリティーの核となり得る心理的ニーズ、緊張や困難、陥りやすい機能不全があること。

天体は単に「こうである」と述べるにとどまらず「こうありたいと欲する」ものであること。

またそれぞれが機能を有し、対象や表現手段を欲し、全体に寄与していること。

そしてその有機的ともいえる相互作用が展開される場として12ハウスがあること

 

——これまで使っていなかった概念やテクニックについて一つ一つ理解を重ねていくと、ホロスコープがものすごく雄弁にその人の来し方、現在、そして未来の可能性までをも示唆し始めるのがとても新鮮です。

 

レクチャーには随所にそれぞれのハウスの領域の問題について新里先生からのアドバイスがあり、それもとても実践的で勉強になります。

何より、11ハウスは「他者から愛情を受け取る事」が焦点となるなど、ティル心理占星術ならではの読み方が、非常に興味深いです。

 

またところどころでノエル・ティル直伝のディープな解釈も披露してくださって、「なるほど、レグルス賞受賞のアストロロジャーはこれをこう読むか~」と感心したりしました。

 

後半の「ハウス支配星のネットワーク」では、のっけから新里先生のチェックマークの実演に驚愕させられました。

緊張のアスペクト下にある支配星を持つハウスにチェックマークを入れていって、その人が経験したと思われる心理的な発達上のパターンをつかむ手法で、それ自体は難しくもなんともないものです。

 

なのに、いくつかのハウスにチェックマークを入れたのみで天体マークを隠しているにもかかわらず、「初期家庭の親の影響(4ハウス)が健全な自己像の形成(1ハウス)を難しくし、自己価値観に(2ハウス)に傷をつけた結果…」とスラスラサクサクとパターンを読み進める様子に「え、なにこれ?!こんなテクニックあった?」と本をひっくり返してみると・・・

 

ありました。12年前に読んだ「心理占星術 コンサルテーションの世界」の初めの方に載っていました。しかし数行でサラッと触れていただけだったため、実際こんな使い方ができるとは予想しがたく、いわゆる視読で流してそのまま忘れてしまっていたようです。

 

こういうのは独学あるあるなのかもしれませんが、本で読んでわかったつもりになっちゃってたようなことって、実際にそれを使い慣れた人のやり方でどれくらい「使える」ものか目の当たりにすると「うわぁ、こういうことか!」となりますね。

本当に百聞は一見に如かず的な体験で、これこそが熟達者から習う最大のメリットなのかもしれません。

 

最後は実際のクライアントさんのプライベートチャートを使った新里先生による分析のデモンストレーションを2例。

 

支配星のネットワークでハウス間のつながりや支配星同士の関係性から、問題の根本的な原因やその影響が及んでいく可能性のある領域、そして問題解決のヒントなど、実際のクライアントさんの具体的な状況も交えつつ読み方をデモンストレーションしていただきました。

 

サンプルリーディングのプロセスには講座の第1回で学んだ「半球の強調」や第2回の「両親との問題」なども含まれていて、分析手順のおさらいにもなりました。

 

今回はハウスとそのネットワークということで、これまでよりぐっと情報量が増えましたが、録画なのでところどころで休憩を挟んで情報を整理・咀嚼したり、気になったところに戻って再生し、プリントアウトしたテキストにメモを書き加えたり、途中で参考図書を本棚から引っ張り出してきたりと、自分のペース/自分のスタイルで視聴しているので、なんだかんだいって普通のセミナー参加よりしっかり勉強できている感触があります。

 

受講前は実習や質疑応答に参加できるリアルタイム参加の方が充実しているのかな?と思っていましたが、疑問があれば質問を送れるなどフォローもしっかりしていますし、録画視聴、悪くない、むしろ良いと思いました。

    

(M.S.さん 50代 占星術師)

 

 M.S.さん、第3回も、素敵なご感想レポートをありがとうございました^^ 

 

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【第2回】ティル心理占星術・感想レポート(出生図の分析) by MSさん