『双子座天王星時代が見せる課題』と『宇宙に輝く最初の男性原理としての天王星』についての対話

2025年7月7日16:45『双子座の天王星時代』がスタートし、約7年間続きます!
2025年7月7日、黄道12宮の3番目のサインである双子座に、天王星が入ります。2033年8月4日3:20の天王星蟹座入りまで、約7年間、双子座に滞在します。
天王星の運行スケジュール
2025年7月7日 16:45 天王星双子座入り
2025年9月6日 13:51 天王星、双子座で逆行開始
2025年11月8日 11:21 逆行中の天王星が牡牛座に戻る
2026年2月4日 11:33 天王星、牡牛座で順行開始
2026年4月26日 9:50 天王星双子座入り(2回目)
2033年8月4日 3:20 天王星蟹座入り
2032年10月7日 4:52 天王星、蟹座で逆行開始
2032年12月12日 15:21 逆行中の天王星が双子座に戻る
2033年3月5日 23:41 天王星、双子座で順行開始
2033年5月22日 22:15 天王星蟹座入り(2回目)
『双子座の天王星』を学ぶ心理占星術セミナー
『天王星に託された象徴的意味』と『双子座の天王星が見せる課題』『天王星のトランジット』をテーマにしたユキコ・ハーウッドさんのオンラインライブセミナーの録画、現在、随時申込受付中。『参加者の天王星ミニリーディング』の録画もあります↓
ユキコ・ハーウッド先生にインタビュー
『双子座の天王星』セミナーについて、ユキコさんに色々お伺いしました。
事務局:
天王星は、天空神ウラヌスに対応します。
ウラヌスはクロノス(土星)の父で、クロノスの子供達である、冥界神プルート(冥王星)、海神ネプチューン(海王星)、全能の神ゼウス(木星)の祖父にあたります。
ウラヌス(天王星)は、集合天体たちの祖先とも言えるわけで、神話から考えると、最も深いルーツ的な影響力を、各惑星に与えるのかなと感じます。
ユキコ・ハーウッド:
おっしゃる通りだと思います。リズ・グリーンは、ウラヌス天王星のことを「宇宙で最初に輝く男性原理の閃光」といった話をしてくれて、さすがに端的で的を得た表現だなあと、舌を巻きました。
ウラヌスには父がおらず、原初神ガイア(大地の女神)が自力で産んだ子供。まさに宇宙で初めての男性原理の誕生というわけです。
木星土星も世相や社会の動向を表しますが、世界の歩みに関して、よりパワフルな力を象徴するのがウラヌス天王星だと思います。
事務局
さすが、リズ・グリーンの表現は、素晴らしいですね。神々の家系の流れが、その一言に凝縮されて飛び込んできて、腑に落ちます。
2024年11月から2026年、木星以降の惑星の神々たちが、次々にサイン移動し、サインの初期度数でアスペクトをとります。
冥王星(水瓶座)、海王星(牡羊座)、土星(牡羊座)、天王星(双子座)、木星(蟹座)。
この神話上で、親子対立を繰り返してきた天体たちが、アスペクトをとるという形で、協力しあうことについても、ぜひ、講座でとりあげていただけたらと思います。
神話から考えると、冥王星、海王星、天王星、木星の神々は、土星クロノスに対して確執的な思いがあり、土星とは、うまく協働していけないイメージがあるのですが…
土星以外の惑星の神々たちが協力して、土星のネガティブ面をおさえこめる時期と考えられるでしょうか?
ユキコ・ハーウッド:
外惑星が軒並み星座を移動する2025年2026年は本当に激動の年だと思います。ゼウス木星は毎年星座が変わりますが、クロノス土星、ウラヌス天王星、ネプチューン海王星と、公転周期の長い惑星たちが、次々と星座が変わりますね。ハデス冥王星は、既に2023年、1回目の水瓶座入りがあり、2024年11月から本格的な水瓶座入りとなりましたが、如何せん動きの遅い天体なので、やはり星座変わりの時期と言ってよいでしょう。
これらの天体、ギリシア神話の神々の協力関係です。またリズ・グリーンの話の引用になりますが「新たな秩序は、常に大惨事の後に現れる。」これに尽きると思います。
例えば、日本の女性参政権も第二次世界大戦後に生まれましたし、ヨーロッパ植民地の国々独立も終戦後です。
ギリシア神話の「テイタノマキア」では、クロノス土星に対し、子供のゼウス木星、ポセイドン海王星、ハデス冥王星が戦い、ゼウス率いるオリンパス神族が勝利を治めました。
地上でも同様の意味を持つことが現れると、私は考えます。世界はより意識拡大して新しい価値観を持つ時代に向かっていることは確かだと信じますが、そこに至る過渡期の動乱はあると思います。
そして矛盾しますが、クロノス土星が歩み寄れば、天王星に託された「まだ誰も見たことのないビジョン」や、海王星に込められた「霊的な理想」を、地上に降ろしてきて現実のものにすることができると考えます。ただやはりそこに至るまでに葛藤動乱は付き物のように思えます。
事務局:
世界の価値観は変化し、新しい秩序をつくるために動いている。が、古いシステム(土星)を乗り越えるために、やはり、葛藤動乱は避けてとおれない、混乱や混沌を通り抜ける過程があるということを、神話は教えてくれますね。
実際、土星も天王星も海王星も、今年中に逆行をはじめて前のサインに戻り、完全に次のサインに入るのは、来年(2026年)を待たなければなりません。すんなりと前進するというわけにはいかず、行きつ戻りつの過程を経る。
時代をつくる土星以降の天体の逆行は、世相に大きな影響を与えますが、ネイタルで、これらの惑星が逆行している人達は、その惑星のテーマの表現で、順行している人たちとの違いはあるのでしょうか?
ユキコ・ハーウッド:
外惑星、特に土星外惑星の順行逆行に関しては、個人というよりも、戦争や革命といった国家や世界の動向と共振共鳴していると、私は考えます。ただし、個人は集合体の一部ですから、革命や戦争で人生が一変しますよね。
しかしこの個人の人生の一変を、個人のチャートから読み取ることは難しいように感じます。むしろ国家のホロスコープを見た方が良いように思います。
事務局:
なるほど。個人の場合は、天王星の逆行順行の影響は、世界の動向の影響として最も強く感じられる。さらには、トランジット天王星の度数域にある、出生天体への影響としても、最もダイレクトに感じられそうです。速度が遅い上に、逆行順行で行ったり来たりするので、長期的な影響を与えますし。
個人天体へのトランジットだけでなく、ネイタルの天王星へのトランジットも重要な転機のタイミングになると思います。
天王星と天王星の45度(10-11歳)
天王星と天王星の90度(21歳前後)
天王星と天王星の180度(42歳前後)
天王星と天王星の90度(63歳前後)
天王星リターン(84歳前後)
この年齢域(人生の転換期)に、ある子ども、部下、両親などと、上手につきあうヒントを、教えていただけたらと思います。
ユキコ・ハーウッド:
天王星のサイクルですね。これも時代により国により社会背景により、どの程度、天王星に感応するか、一概には言えませんが。
特にアジア社会は、「個人」よりも「家長制度」が歴史の中で脈々息づいているように感じますので、この天王星サイクルに感応しない人も少なからずいるのでないかという気がします。
感応した場合、つまり天王星が表す「意識拡大」の呼びかけに応えようとした場合、刺激的でワクワクする時期を迎える人と、理想と現実のジレンマで歯がゆい時期に陥る人と、その感じ方の開きが大きいと思います。
後者の場合ですね。助言アドバイスが、本人にとっては「口出しされた。」と思うケースが多いのでは。ですから無軌道に見えても、遠くから静かに見守って、本人がSOSを求めてきた時だけ、責めるのでなく、話を聞くのが良いのでしょう。話している内に、本人の気持ちの整理がつくものだと思います。
事務局:
とても参考になります。文化的背景、その人の天王星への感応度も踏まえて、対応する必要がある…。日本の「家長制度」の影響は、薄まりつつも、特に地方ではまだまだ残っていると感じます。だからこそ、天王星のサイクルや、天王星のトランジットは、要注目の時期といえるかもしれませんし、活用のし甲斐がありそうですね。
今回の[双子座の天王星]の講座では、トランジットが3大テーマのひとつになっているので、もっと理解を深められることを楽しみにしています^^
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海王星や土星のサイン移動も要チェック
双子座に入るトランジット天王星の影響を受ける人は、水瓶座の冥王星、牡羊座の海王星、牡羊座の土星の影響も同時に受けることになります。この複合的な影響についても、参加者のミニリーディングから学ぶことができるでしょう。
さらに、牡羊座の海王星、牡羊座の土星についての理解も深まっていると、より、この複合的な影響への理解が深まると思います。
2025年の2月と4月に開催された、以下の講座のビデオ講座もご活用ください。いずれも随時申込可能となっています。

土星以降の天体サイクルを学ぶ講座
ユキコ・ハーウッド先生の心理占星学コース[第四部]では、『天体の運行サイクルと人生の流れ』を学びます。リクエストいただきましたら、再放送いたします。