新里先生インタビュー『ティル式心理占星家は、創造的な解釈者を目指す』

4月18日(土)~19日(日)に東京・渋谷で開催される[新里ひろき対面心理占星術セミナー:Creative Connections]について、講師の新里ひろき先生にインタビューしました。
参加予定の方も、参加を検討されている皆様も、ぜひ、読んでみてくださいね。
事務局:
『Creative Connections』『Artist Analyst』というキーワードはティル先生の書籍にも出てきますか? それとも、アメリカのマスタープログラムで伝えられている言葉ですか?
新里ひろき:
どちらも、ノエル・ティルの書籍の中で頻繁に登場する言葉です。
ティル先生は、占星家という仕事を「クリエイティブな営み」として捉えている点がとても独特でした。占星術は、ルールの暗記や計算を重視する「左脳的な学問」という印象を持たれがちですが、そうした業界の中で、彼の視点はかなり異彩を放っていたと言えます。
ティル先生の考えでは、占星家は単にチャートを解読する人ではありません。象徴をつなぎ合わせながら意味を見出していく、「創造的な解釈者」なのです。
事務局:
確かに異彩を放っていますね。けれども、占星術は科学的に証明できない象徴学であることを突き詰めると、ティル先生の姿勢に行きつくのかもしれません。ティル先生が目指した占星家のありように、少しずつでも近づいていきたいと思います。
ところで、今回の対面セミナーの参加資格(第三部以上)は、前回(第二部以上)よりも上がりました。第三部で学ぶ内容は非常に高度で、ビデオ講座で受講しただけでは、まだまだ、使いこなせていない。だから、今回の対面セミナーについていけるかどうか、心配な方が多いようです。そんな皆様にメッセージをお願いします。
新里ひろき:
講座を受講しただけで、いきなり知識を使いこなせるようになるわけではありません。これは、ある意味とても自然なことです。ある程度複雑な技術は、本で学ぶだけでなく、実際に専門家がそれを使いこなしている様子に触れることで、格段に理解が深まるからです。
実際、第5部〜第6部を受講している方のセッション課題を見ていても、第1部で学んだ内容から、まだ十分に使いこなせていないケースがよく見られます。だからこそ、個人レッスンやセッション課題、録音課題の添削などを通して、少しずつ実践力を育てていく仕組みになっています。
第3部で学ぶ内容の大きなテーマは「適職判定」です。これはティル式心理占星術の中でも特に難易度の高い技術ですが、今回の対面セミナーは、その鍵となる「特別な筆致」をより使いこなせるようにデザインされています。
事務局:
講義を視聴するだけで使いこなせなくて当たり前。むしろ想定内である、と。使いこなせるようになるために、対面セミナーにも参加してください、といことになりますね。
実は、カリキュラムを見ているだけでは「適職判定」が重要なテーマになっていることに気付きませんでした!! 適職判定の技術の中にあるCreative Connectionsを見つける「特別な筆致」とても楽しみです!
ちなみに、[第四部:実践とカウンセリング技術]を受講済であっても、[セッション練習]が不安という方が多いです。セッションをしたことがない方も多いからです。そういった方たちにもメッセージをお願いします。
新里ひろき:
本講座で得た知識を、実際の「対話」の中で使うのはとても緊張するものだと思います。
特に、ティル流の占星術は「お告げ」のように一方的に結果を伝える占いではなく、クライアントとの対話を前提にしているからです。
ティル先生はよく、生徒たちに「人と話せるようにならなければいけないよ!」と強く言い聞かせていました。占星術は好きでも、人と向き合って話すことには自信がない、という人が多いのは万国共通ですからね。
今回の対面セミナーでは、まず私がデモセッションを行い、実際にどのように対話を進めていくのかを見ていただきます。そのうえで、受講生の皆さんにもセッション練習をしていただく予定です。
最初のうちは不安なのはみんな同じだと思いますが、実際の流れを見たあとで練習してみると、「意外にできる」と感じる瞬間が必ずあります。そうした体験は、クライアントとのセッションに対する大きな自信につながっていくはずです。
事務局:
新里先生の、これまでの対面セミナーすべてに言えますが、ステップバイステップで、順にワークを進めていくうちに、自然に成長していけるようにカリキュラムされています。
今回のセミナーの落としどころはセッション練習ですから、必ず、「できる」という実感を持って帰っていただけると思います。この機会をぜひ活用いていただきたいですね。
ちなみに、Creative Connectionsと[ステリウムの理解]は、どう繋がりますか?
新里ひろき:
Creative Connectionsというテーマは、チャートのあらゆる要素に適用できる考え方です。
今回の講座の内容の一つである「ステリウム」も、そのよい例と言えます。ステリウムは、単純な解釈から非常に複雑な解釈まで可能ですが、サイン・ハウス・天体といった複数の要素をどのように結びつけて理解するかが重要になります。
そうした要素同士のつながりを見出し、意味を組み立てていくプロセスこそが、Creative Connectionsの実践でもあります。言い換えれば、ステリウムを深く理解することは、占星術的な「創造的なつながり」を見出す力を養うよいトレーニングになるのです。
事務局:
わあ、楽しみです!! ステリウムは、本当によく見る配置ですが、単に「強調されている」で終わらない、クリエイティブな解釈ができるようになれそうですね。
ちなみに、Creative Connectionsに関連する学びは、第五部、第六部には出てこないものですか?
新里ひろき:
Creative Connectionsという言葉自体は、第5部や第6部の講座の中では、あまり直接的には出てこないと思います。
ただ、これは対面セミナーの初日ですぐに感じていただけると思うのですが、講座シリーズの「第1部」で学ぶ内容の中にも、すでにCreative Connectionsの発想がたくさん含まれています。
しかし、それらを単なる暗記すべき「ルール」として学んでしまうと、そこで何が起こっているのかに気づきにくくなります。そして、その内容がどれほど画期的なものなのかも、なかなか実感できません。
今回あえてCreative Connectionsという言葉をテーマにしたのは、象徴との向き合い方を「考えなしの暗記」から「生きた理解」へと変えてほしい、という思いがあるからです。
ティル先生のこうした発想に触れることで、すでに慣れ親しんでいるはずの占星術が新しい顔を見せ、さらに面白く感じられるようになるのではないかと思います。
事務局:
なるほど。[Creative Connections]と言語化することで整理され、意識的に活用していけるようになりますね。Creative Connections という言葉には、ティル式のスピリットが詰まっているようです。
そして、第五部や第六部でも学べない内容を学べる。これが対面セミナーに参加する最大のメリットですね。セミナーを受講し、Creative Connectionsを自分のものにすることで、セッションはどんな風に変わっていくでしょうか?
新里ひろき:
第五部・第六部の受講者さんのセッションを聞いていると、「〇〇ですか?」「はい」「XXですか?」「はい」といった具合に、「配置に関する質問」と「答え」が並んでいるだけで、どこかちぐはぐな印象を受けることがよくあります。
講座で学んだ知識を確認するために質問をし、良い答えが得られても、それらを全体像、いわば「成長の物語」として結びつけることができていないのです。対話が洞察へとつながっていない、と言ってもよいかもしれません。
こうしたちぐはぐ感をなくすためには、一つ一つの答えを、その場限りの情報として終わらせるのではなく、次の理解へと結びつけていく必要があります。
Creative Connectionsとは、まさにこうした断片を結びつける技術です。これが身についてくると、これまで断片的に感じられていたセッションが、驚くほど「一本の線」として感じられるようになっていくと思います。
事務局:
よくわかります。Creative Connectionsができてはじめて、ティル式占星家なんですね。そして、それを学べるのが、今回の対面セミナーであるということ。とっても楽しみです! 参加者の皆様は、大きく成長されるでしょうね。ぜひ、課題に苦労されている第五部&第六部の皆様や、卒業生の皆様にもご参加いただきたいです。
ちなみに、アメリカでティル先生が開催されていた年次セミナーの参加者のうち、卒業生の割合はどれくらいでしたか?
新里ひろき:
2割くらいだったかと思います。
卒業するかどうかに関わらず、毎年参加する人が多かったのが印象的でした。学びを続ける場として、年次セミナーを大切にしている人が多かったのだと思います。
私自身も2004年から年次セミナーに参加し始め、卒業したのは2007年ですが、その後も最後の年まで毎年参加し続けていました。
占星術の学びには、やはり終わりがないのだと思います。
事務局:
最後の年というのは、2018年でしょうか。だとすると、卒業後10年経っても参加され続けていたのですね。ティル先生ご自身も、進化され続けておられた証拠ですね。新里先生は、アメリカのマスタープログラムを学び始めてから、どれくらいのタイミングで、年次セミナーに参加されていたのでしょうか?
新里ひろき:
私は2003年の後半にティル先生のマスターコースを受け始め、翌年の1月に開催された年次セミナーから参加するようになりました。ですから、かなり早い段階から参加していたことになりますね。
事務局:
学びはじめて、半年ほどで、年次セミナーに参加されはじめられたのですね。アメリカのティル先生の年次セミナーは、どんな魅力がありましたか?
新里ひろき:
やはり一番大きかったのは、ティル先生と直接お会いして、同じ空気を吸えることでした。
講座の内容も、マスターコースで学んだことをさらに深く理解する助けになりましたが、それ以上に印象的だったのは、凄腕の占星家のセッションを実際に聞いたり、その分析を直に学べたことでした。その見方や考え方に触れることで、毎回確実に占星家としての自分が変化していくのを感じていました。
もう一つの魅力は、「ティルファミリー」とも言える仲間たちと毎年再会できることです。キャシー・ローズ先生や石塚隆一先生、アストロペレグリンの制作者であるジョン・フォスターさんなど、今でも大切なつながりを持っている方々との出会いも、この年次セミナーの中で生まれたものです。
事務局:
お名前があがった皆様が、今もご活躍の方たちばかりで、お互いの存在が、支えにもモチベーションにもなっているのでしょうね。
ティル先生の年次セミナーでは、世界中からお弟子さんが飛行機に乗って集まってきて、数日にわたってホテルで行われたと聞いていますから、大合宿ですよね。皆が同じホテルに泊まり、共に食事をし、ホテル内のセミナールームで受講する。非常に密な関係になったことと思います。
ちなみに、新里先生は、英語圏のクライアントも多いと伺っておりますが、日本のクライアントとの違いはありますか? セッションのスタイルを変えているなどは、ありますか?
新里ひろき:
日本語と英語では当然ながら言葉の使い方に違いはありますが、セッションのスタイル自体は、思われているほど大きくは変わりません。
もちろん、日本のクライアントには日本という文化の中で育ったことによる美点や試練があり、そうした違いを感じることはあります。
ただ、それでも心理占星術というアプローチ自体は、文化を越えて共通に当てはまるものだということを、日々のセッションの中で実感しています。
事務局:
ありがとうございます。全人類が共有する人間の普遍性にアプローチできるのがノエルティル心理占星術ですね。ティル先生は本当に素晴らしい体系を残してくださり、また、新里先生が引き継ぎ教えていただけるのは、日本人にとって幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。そして、4月のセミナー、楽しみにしております。
新里ひろき対面心理占星術セミナー2026
Creative Connections:テーマを紡ぐ力
2026年4月18日(土)−19日(日)
東京都渋谷区にて開催(渋谷駅より徒歩5分)
申し込みはコチラ↓
★ノエルティル心理占星術について詳しく知りたい方はコチラ↓

