心理占星術

[天国への鍵を握る星]として、冥王星の真価をとらえ直す…『水瓶座の冥王星を心理占星術で考える』

天国への鍵を握る星。。。ハデス冥王星

 

2024年11月『水瓶座の冥王星時代』が本格スタートしました

 

2023年3月から2024年11月は、山羊座から水瓶座への移行期

冥王星は、2023年3月23日に、水瓶座入り(1回目)した後、2023年6月11日に山羊座に戻りました。翌年、2024年1月21日に再び水瓶座入り(2回目)しましたが、2024年9月2日に、再度、山羊座に戻ってしまいます。その2か月後である2024年11月20日、3回目の水瓶座入りを果たすことで、移行が完了し、水瓶座の冥王星時代が本格スタートすることになったのです。

水瓶座の冥王星時代は2043年3月迄、約20年間

2043年3月9日に、冥王星は魚座に入ります(1回目)。つまり、2023年3月から2043年3月の約20年間が、水瓶座冥王星時代ということになります。

冥王星は、20年間という長期滞在の中で、時代精神を大きく塗り替えていくことになるでしょう。だからこそ、水瓶座の冥王星を深く掘り下げておきたい。そんなニーズに応える講座が『水瓶座の冥王星を心理占星術で考える』です。

 

水瓶座冥王星時代の時代精神、および、冥王星が握る『天国への鍵』について考える講座

2025年10月24日、『水瓶座の冥王星』と『天国への鍵を握る星としての冥王星』を考えるユキコ・ハーウッドさんのオンラインライブセミナーが開催されます。参加者の冥王星をリーディングする『ミニリーディング』も含まれています。↓

 

 

ユキコ・ハーウッド先生にインタビュー

『水瓶座の冥王星』セミナーについて、ユキコさんに色々お伺いしました。

 

事務局:


2020年の木星・土星のグレイトコンジャンクション後、「風の時代」が喧伝されるようになりました。さらに、2024年11月以降、冥王星が水瓶座に入ったことで、「風の時代」が本格的に始まったという占星家は多いです。

そもそも、歳差運動の視点から見た「水瓶座時代」が既にスタートしているという説もあります。ユキコさんは、これらの関係について、どのようにお考えですか?

 

ユキコ・ハーウッド:

この「風の時代」面白いですね。20年毎に起こる木星と土星の会合が200年間、同じエレメント(火地風水)の星座で続くというメカニズム、発見したのは1617世紀のドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーなんだそうですね。

この「風の時代」のテーマを考える時は、千年単位で歴史を追っていくと見えてくるものがあると思います。

あまりに長くなりますので省略してお伝えしますが、前回の「風の時代」は11851425年。大飢饉(13151317)に続く、黒死病(ペスト)の大流行(13461353)でヨーロッパの人口が半減したそうです。結果、領主が所有する農奴が死んでしまって、領地維持が不可能になり、農奴開放が起こったのですね。つまり固まった「地の所有の概念」を一掃してしまったことになります。

 

事務局:

今回の『風の時代(2020年12月~)』も、新型コロナの流行(2020年1月~)と時期が重なるので、似ていますね。高齢者を中心に新型コロナを遠因として、亡くなった人は多いと思います。特に農業を担ってきた高齢者が亡くなった後、後を継ぐ人がいない。米農家の廃業の増加。これも2024年から起こった『令和の米騒動』の遠因になっているのが興味深いです。これらは、風の時代のテーマが「撒かれた」状態であり、地の時代に形作って来た「農業や食料」「健康医療」など「地の問題」を刷新していく必要性がある、という問題意識が共有された。まだまだ問題提起という萌芽の段階ですが、これから風の時代らしい解決策を模索していくのでしょうね。

 

ユキコ・ハーウッド:

そうですね。ちなみに「風」に続く「水の時代」(14251603)は、800年サイクルの終盤戦です。大航海時代で、ポルトガル、スペインといったヨーロッパの国々が遠洋航海に乗り出した時代なんだそうです。ロマンがありますね。そしてイタリアで「ルネッサンス」運動が起こった時でもあります。それまで教会ご用達だった画家が、自分の感性感情をイキイキと自由に表現しようという芸術の潮流です。それから「宗教改革」(1517―)もありました。

 こうして見ると、200年毎に人類は火地風水、それぞれのテーマに沿って歩み続けているように感じます。ただ200年単位ですから、長生きしても人生100年の人間の一生と同等には考えられず、今年来年で劇的な変化があるようには思えません。

ただ長い歴史の波のうねりで考えると、「地の時代」(18022020)を大きく彩った「産業革命」による物質至上主義と所有の概念は、風に吹かれて飛んでいくと思います。

これに加えて、公転周期が248年の冥王星が、最後の風の星座である、水瓶座に入ったこと、地球の歳差運動による春分点の移動で、春分点が水瓶座の空間を移動することがあり、「風の時代」にスポットライトが当たっているのでしょう。

最後に。先ほども述べましたように、200年間という年月を経て、後の世で歴史を振り返ってみれば、2123世紀までは「地の物質、所有の概念」が大きく変化した時代だったんだなあ、と思うことになるのでしょう。

 

事務局:

つまりは、200年かけて、「地の物質、所有の概念」を、人類が世代間でバトンタッチしながら、試行錯誤しつつ、変えていくということですね。2020年、グレートコンジャンクションが起きたのが水瓶座、2023年から冥王星が水瓶座に入り、春分点が水瓶座へ、と[水瓶座]というキーワードが何重にも強調されているのが、今。今回の講座で[水瓶座の冥王星]だけでなく[水瓶座]自体への理解も深められることも楽しみです。

さらに、今回のセミナーは[冥王星]は「天国への鍵を握る星である」という切り口でお話していただくことにもワクワクしているんです。

冥王星は「死と再生の星」とよくいわれますが「死」というキーワードのインパクトがあまりにも強く、とかくネガティブに語られがちですから。冥王星への理解を深めていくためには、「再生」のプロセスと意義について光を当てる必要があると思っていました。

そして[死と再生の星]以外の別のキーワード、ニックネームも必要だと感じていたので[天国への鍵を握る星]という魅力的な表現にうならされました。

 

ユキコ・ハーウッド:

[天国への鍵を握る星]…これはロンドンCPA 時代に常任講師のリーン・ベルさんがおっしゃった一言で、以来このフレーズが焼き付いて、あつかましくも使わせて頂いた次第です。

冥王星には、表面でなく奥底、つまり潜在意識の領域を見据える力が託されていると感じます。温室育ちの花が美しくても、ひ弱なように、人の一生も表面的な事だけ追っていたのでは、どこかひ弱なものになるように思います。

ひきかえ、生死をくぐり抜けるような体験、あるいは底力が発揮されて日頃はできないような事をやってのける、といった事柄は、冥王星の領域に入ると思います。そしてそのような体験がその後の人生の根っこの大きな力として働くと考えています。

私は、冥王星のトランジットの影響を受ける時期を、決して、辛く苦しい時期とは捉えていません。大きな力に押し出されるようにして大飛躍の時期になる人もいます。

 

事務局:

一度、冥王星から底力を引き出された人は、「いかようにも生きていける、どんなことがあっても乗り越えられる」という大きな自信を得ますよね。もし、この自信を獲得できれば、冥王星のトランジット期をこえて、一生涯にわたっての宝になると思います。

そんな冥王星の恩恵を御存知ない方には、トランジットの冥王星が個人天体や、アングルに影響を与える時期について、大きな恐怖を感じておられる方も多いです…。今回の講座で冥王星観の解毒をしていただけたらなと思います。

ただ、実例を見てみると、トランジットの冥王星の影響は様々です。大きく人生を変えていく人もあれば、あまり大きな変化が起こらない人もいます。その違いはどこから来るのでしょうか?

観察していると、ネイタルで冥王星が効いている人は、トランジット冥王星に動じないケースが多いと思うのですが、やはり、冥王星慣れしているからでしょうか?

 

ユキコ・ハーウッド:

おっしゃるように冥王星も含め、外惑星のトランジットの体験は人さまざまで、必ずしもドラマチックなものとは限りません。

そして冥王星に強く感応する人としない人がいるように見受けます。前者はまずホロスコープの中で冥王星や蠍座、8室が際立っている人、そこに社会背景家庭環境が加わり、子供の頃から境遇の大変化、どんでん返しで、免疫のある人はいると思います。

逆に平和な時代に平和な国に生まれて、ごくフツーの家で育つと、後者のように冥王星に感応しない人生も多いようです。

 

事務局:

なるほど…。冥王星が[天国への鍵を握る星]と知ってしまうと、感応しないほうが、もったいないな、という気持ちにもなりますが…。「神は乗り越えられない試練を与えない」と聞いたこともありますので、その人の耐久力にあった出来事が起こるのかもしれませんね。

 

ユキコ・ハーウッド:

それからこれは、昔リズ・グリーンが話して‘くれた事ですが、例えば離別。親や伴侶の死、離婚といったようなことですね。出来事が起こった時は呆然してピンと来ない。が数年後に土星なり冥王星なり外惑星がホロスコープのパーソナル・プラネットの上を通過した時に初めて実感がこみ上げて、数年前の出来事を内的に体験することもある、と。

 

事務局:

冥王星がもたらす変容とは、具体的な出来事というよりも、内的な変容のほうが本丸である。だからこそ[出来事]と[心の成長]が同時であるとは限らない。[潜在意識の領域]を見据えられるだけのパワー、変容していけるチャンスがもたらされる時期が、トランジット冥王星なのかもしれません。

ユキコさんは、数年後に冥王星トランジットの影響を受ける人に対して、どのようなアドバイスをされますか? 今は、まだ気配を感じてなくても、数年後に大きな転機として、ホロスコープでは予測できるとき。冥王星に強く感応するタイプと、そうでないタイプで、異なるアドバイスをするということになるでしょうか?

 

ユキコ・ハーウッド:

冥王星のと強く感応するかどうかは、ホロスコープによるところも大きいと思いますが、それでもご本人の過去の経験を聞いてみないと何とも言えないものがあります。

まず、過去の大きな冥王星のトランジットの時のことをお聞きして、その上でお話するようにしています。

ただ冥王星の場合は、いかにせん公転周期が長いので、一生、太陽もパーソナル・プラネットもアセンダントもどこも通過しない人も少なくありません。土星のように必ずしも皆が体験するのとは少し事情が違ってくるように思います。

冥王星のトランジットで大きな飛躍のチャンスが巡って来る人も見受けますね。ただ手放すものも大きく要求されるように感じます。

といったようなことですが、ともかく人を脅さないように、又はぬか喜びさせないように、気をつけて話すようにしています。

 

事務局:

冥王星の影響をどう伝えるか。非常にデリケートで難しい部分ですね。そのあたりの表現力も、講義や冥王星ミニリーディングで学ばせていただけたらと思います。楽しみにしております♪

 

水瓶座の冥王星を心理占星術で考える

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『家族の伝承』がもたらす心理占星術家としての成長