【半球の強調は絵画的に捉える】初回で学ぶティル心理占星術の最重要テーマのひとつ
こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。
2023年、新里ひろきのノエル・ティル心理占星術マスタープログラム『第一部』が10年ぶりにリニューアル(進化)しました! リニューアル版の受講を機に、あらためて旧版も視聴するなど、第一部を総復習する機会を得られたおかげで、ティル式の特徴が、10年前よりもはっきりと見えるようになってきたと実感しています。私が感じたティル式の特徴を、リニューアル版の感想をかねて書いてみますね。
課題分析と対処法は常にセット
このプログラムのすごいところは、第1部第1回で、ノエルティル心理占星術の最重要メソッドのひとつ『半球の強調とセラピーフロー』を持ってくるところです。そして、ティル式では、分析し課題を見つけたなら、かならずその対処法も考察する。この姿勢も最初から一貫しています。
『課題分析=半球の強調』であり『セラピーフロー』が対処法です。
ノエルティル心理占星術は運命論ではないので、分析結果をそのままクライアントに伝えたりしません。分析によって見えてきた課題と、その対処法を、どのようにクライアントに伝えるか、どのようにコンサルテーションを組み立てていくのか。それは、[第四部:実践とカウンセリング技術]以降でトレーニングしていきます。第一部から第三部では、まず[分析技術]を学びます。
ノエル・ティル心理占星術では、ホロスコープから読み取れる課題は乗り越えていくべきテーマであり、そこに成長の可能性があると捉えています。ホロスコープ分析はスタートに過ぎず、ホロスコープに表現されている可能性を、よりよく表現するためのサポートとなるコンサルテーションをすることをゴールとする。それがノエルティル心理占星術。
その高度なゴールへの第一歩である第1部にあって、ティル式の根本姿勢は明確です。分析(課題の発見)と対処法(伝え方を含む)はセットである。このスタンスが『半球の強調』⇒『セラピーフロー』の流れに明確にあらわれていると思います。
印象に残った『半球の強調』の教え方の進化
さて、リニューアル版と旧版の違いについて。旧版と理論面は変わりないのは当たり前ですが教え方に進化・変化を感じます。一番印象に残ったのは半球の強調の教え方の進化です。
半球の強調は、勘違いしやすく、間違って覚えている方も多めの理論です。
誤った伝言ゲームがそれを助長しているところもあります。
数を厳密に数えて1個でも多いほうが強調というような機械的な捉え方ではなく
もっと本質的な部分の解説が、イメージ画像と共に伝わったのではと感じています。
[絵画的に俯瞰的に見る]のですね
過去の質疑応答ファイルを見ても、この『半球の強調』に関する質問はとても多いです。今回の参加者の皆様には旧版の質疑応答もお渡ししていますので、ぜひ、ご活用いただければと思います。ノエル・ティル理論の根幹をなす部分ですので、とても大事な部分ですからね!
半球の強調、太陽と月の組み合わせだけで
人物の深い動機が浮かび上がってくる
リニューアル版では、サンプルチャートが全て新しいものになりました。2023年ならではの時代性を反映しつつ、おそらく歴史に名前が残っていく方ばかりのセレクトで、普遍的に参考になるチャートばかりだと思います。皆様にリアル感をもって吸収していただけると思います。
それも新里先生の秀逸な分析があってこそ。半球の強調「だけ」、太陽と月の対比「だけ」をとりあげた分析であったとしても、その人物の本質が浮かび上がってくるのも驚きでした。
新里先生の分析により、マスコミで批判されるなど、一挙一投足をネガティブにとらえられがちな著名人が、なぜ、そのような行動をするのか、人物の深い動機が伝わってきました。
その切実さを知ることで、対象人物への見方が変わったように感じます。色々考えさせられました。世間から見ると「お騒がせ」なわけですが、半球が極度に強調されているほど、自らを癒すセラピーフローへの道のりも不器用だったりするのでしょう。それぞれが必死で生きているのだと思えました。
有名人は、半球の強調がもたらした何らかの弊害を克服していく、行きつ戻りつの葛藤に満ちた道程をドラマティックに公衆に見せてくれています。
悩みの根源になりやすい『半球の強調』
... まずは自分に向き合うことから
「半球の偏りが人生にもたらす弊害に気づき克服していこう!」
言うは易し、行うは難しですが、ノエル・ティル心理占星術を学べば、そこに悩みの本質があると自覚できるだけ、自由になれます。
本当に深いテーマで、第五部・第六部・卒業生でさえも、このテーマの理解を深め、コンサルティング能力を高めることに精進しています。そんなティル心理占星術の最重要テーマが第1回で示されている。そしてその重要性は、学びを深めれば深めるほど、理解されていくというわけです。