ノエルティル
心理占星術

『占星術用語を使わないティル式心理占星術コンサルテーション』新里ひろき先生インタビュー

占星術用語を使わないコンサルテーションについて、新里先生にインタビュー

こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。

上の写真は、2026年4月に東京の渋谷で開催された対面セミナー時のものです。

さらに2026年は、はじめて、大阪対面セミナーを開催します。

2026年11月28日に開催される、大阪対面心理占星術セミナー『象徴の言語化』↓↓↓↓↓

 

このセミナーについて、講師の新里ひろき先生にインタビューしました。

ノエルティル心理占星術の特徴『占星術用語を使わないセッション』について、多角的に深掘りしています。ぜひ、読んでみてくださいね。


Kyoko:

セミナー告知ページにあった、新里先生のメッセージ

ノエル・ティルは、個人レッスンを始めるすべての生徒に、最初にこう告げます。 
「セッション中は、専門用語を使ってはいけません」

という一文が非常に印象的でした。

海外でも、占星術用語を多用するセッションが一般的なんですか?


新里ひろき:

そうですね。統計をとったわけではありませんが、さまざまな先生の講座を見ていると、「太陽のサインはこういう意味、月のサインはこういう意味」というように、ホロスコープの配置を一つずつ説明していくタイプのセッションが多いという印象を受けます。

実際、近年私がキャシー・ローズ先生と Astrology University で行っている講座でも、生徒たちに「セッションでは専門用語を使わないこと」を勧めているのですが、この方針がとても新鮮なものとして受け止められています。そのことからも、専門用語を多用するセッションが海外でも一般的なのだと感じています。


Kyoko:

やっぱり、海外でも、占星術用語を使ったセッションが一般的なんですね~。
そういう趨勢に真っ向から抗うスタイルに1970年代から取り組んできたノエルティル先生の先見性は、2026年現在でも最先端ですね!!

とは言え、これまで、セッション中に占星術用語を使ってきたプロは、「セッション中は、専門用語を使ってはいけません」といわれても「じゃあどうすればいいの?」となるかもしれません。

アメリカのマスタープログラムの中で、「象徴を言葉にする」ための手法は教えられていますか?


新里ひろき:

確かに、私自身、マスターコースを始めて「セッションでは専門用語を使わない」と決めたとたん、自分が使える言葉の少なさを痛感した、という経験はありました。

ただ、そこからすべて手探りだったわけではありません。

ティル先生の著書や講座、そしてもちろんマスターコースの中でも、重要な配置をどう言葉にするかは数多く教えられました。私が教えている「第1部」から「第3部」までの講座でも、重要な配置の意味を、セッションでそのまま使える言葉で解説しています。


Kyoko:

確かに、第一部や第三部で、セッションでそのまま使える言葉をいただいていますね。ありがたく、アレンジして、使わせていただいています!

でも、実際のセッションでは、定型だけでは対応できないこともよくあり、そういう場面になると、言葉が出てこなくなる。臨機応変な対応力の必要性を実感するわけですが、このような応用力の養い方も今回のセミナーで学べるでしょうか?


新里ひろき:

そうですね、学べると思います。そこでつまずく大きな原因は対話の経験が足りないことなので、対面のセミナーで実際に人と話しながら学ぶ参加型の学習から、得られるものは多いはずです。

当たり前のことかもしれませんが、コンサルテーションは「解釈を伝えて終わり」ではありません。クライアントの話を聴き、理解し、語られた現実を分析と統合しながら対話を進めていきます。クライアントからのフィードバックを得るたびに占星家の分析は鋭くなり、今必要とされている気づきや方向性に近づいていく。コンサルテーションとは、それを繰り返す場だと言えるかもしれません。

 

Kyoko:

まさに、まさに。言語化力に加え、相手の話を深く引き出す対話力も必要です。

 

新里ひろき:

こうした対話力については、以前の「個人の物語を導く占星術」から、前回の「Creative Connections:テーマを紡ぐ力」まで、セミナーのたびに取り上げてきました。今回も、このテーマへの理解がさらに深まる内容になると考えています。


Kyoko:

確かに、ずっと連なってきているテーマだなぁと感じています。

同じテーマを、様々な角度から深めていってくださっている。

新里先生ご自身は、ティル先生のセッションを受けられたと伺っています。また、ティル先生のコンサルテーションを多数、通訳されてこられましたよね。

本当に、ティル先生は、コンサルテーションで、占星術用語を一切使っていないのでしょうか?(笑)

たとえば、占星術を学んでいる人もセッションを受けに来ると思いますが、その際に、専門用語で説明してほしいと望む人もいるのではと思います。

そういう場合、どう対応されていたのか、エピソードがあれば、教えてください。


新里ひろき:

本当に使っていませんでした(笑)。

ティル先生が来日されていた時期には、100回以上のコンサルテーションを通訳させていただきましたが、専門用語の使用はほぼゼロだったと記憶しています。

ティル先生の生徒さんがセッションを受けにいらしたこともあったので、例外がまったくなかったとまでは言い切れませんが、先生の方針は明らかでした。

「どの天体を見てそう言っているのか、専門用語で説明してほしい」と求める方はごく少数でしたが、そうした場合も先生は応じなかったと記憶しています。

「そんなことより、今話していることのほうが大切だ」と、話の焦点を占星術の理論ではなく、クライアント本人に戻されていました。

 

Kyoko:

私自身、ティル先生のコンサルテーションを受けたことがあり、占星術的な質問をスルーされた経験があるので(笑)、ティル先生の姿が目に浮かぶようです!!

その時、ちょっと困ったような顔をされましたが、全然、嫌な感じじゃなく、私は「あ、私の質問が間違ってたのかな」と思った記憶があります。

 

新里ひろき:

ただ、私自身は、ティル先生のマスターコースを卒業した後、人生の重要な分岐点で一度セッションを受けたことがあります。そのときティル先生はごく自然に専門用語を交えて話してくださいましたが、これはきわめて特殊な例で、私が卒業生だったからだと思います。 

 

Kyoko:

卒業生でしたら、解釈の齟齬が起こりようもないですから、専門用語を使っても、行き違いは起こりませんね。ちゃんと相手を見て対応を変えられていたのですね。

新里先生ご自身も、多数の生徒さんを抱えてらっしゃいますが、占星術を学んでいるクライアントから、「どこを見て、そんな解釈になるんですか?」と解釈の根拠を聞かれることはありませんか? もしあるなら、そんな時、どう対応されてますか?


新里ひろき:

ありますね。私の場合は、セッションの冒頭で「私はお話の中で専門用語は使いませんが、技術的な質問があれば遠慮なく聞いてください」とお伝えすることが多いです。

実際にセッション中に解釈の根拠を聞かれたときは、どの配置を見ているのかをお伝えし、その配置が象徴するものを簡単に説明しています。そうすると、解釈に納得していただいたうえで、すぐに本題に戻れるんです。無理に断ってしまうと、かえって不満や心残りを生んでしまいますから。


Kyoko:

新里先生のクライアントさんは、ノエルティル式を学んでおられる生徒さんも多いと思いますから、そういう場合だと、ある程度、占星術用語を使って説明しても通じるのかな、と思います。

ただ、従来の運命決定論的な占星術を学んできたクライアントさんの場合は、通じなかったり、議論になったり、ということは、ないですか? 

 

新里ひろき:

実は、私のクライアントの中で、ノエル・ティル流の占星術に触れたことのある方は少数なんです。大多数は、占星術については初心者か、少し学んだことがある程度の方です。セッションでは専門用語も使わないので、占星術の解釈の仕方そのものが話題の中心になることはまずありませんし、解釈の根拠を聞かれても、それが議論の種になることはありません。

 

Kyoko:

そうなんですね! 理想的なクライアントさんを引き付ける力もお持ちですね!

 

新里ひろき:

ただ、時々あるのは、「ほかの占星家にとてもひどいことを言われたので、本当にそうなのか改めて見てほしい」というご相談です。この場合は当然、象徴の解釈そのものも話の一部になります。でも、こういう方はむしろ私の話を聴いて安心してセッションを終えてくださるので、感謝されることはあっても、議論になることはありません。

 

Kyoko:

そういったご相談は、確かにありますね。
ティル式の意義を深く実感する瞬間でもあります。

新里先生ご自身は、専門用語を使わないセッションに難しさや苦労を感じたことはありますか? 学びはじめた当初から、そういうものだ、と思っていたら、それが当たり前になるのかもしれませんが。


新里ひろき:

そうですね。私もティル先生に師事する以前は、「太陽の配置の意味はこう、月の配置の意味はこう」といったセッションを行っていたので、これは大きな方針転換でした。ただ、私の場合は、最初に大きな成功体験があったんです。

マスターコースを受け始めて数か月たった頃、地域の催し物で占星術のテーブルを出させてもらえることになりました。目の前に座った方から出生データを聞いて、その場ですぐに何か意味のあることを言わなければいけません。そこで、ティル先生に教わった半球の偏りや、土星や月の解釈を、考える間もなくそのままお伝えしたんです。もちろん専門用語は抜きで。

すると、それがとても響いて、後日あらためてセッションを依頼してくださる方もいらっしゃいました。教わった解釈は本当に的を射ているんだ、という実感がとても大きくて、それが続けていく自信になったと思います。


Kyoko:

なるほど~。やっぱり成功体験、そして、クライアントのポジティブな反応は大きいですね!

そして「学んだことを実践に移していく経験を積む」「その機会をつくる」ことは、とても大事だと感じました。対面セミナーや、オンラインセミナーのグループワークは、その大きな機会になると思います。

とは言え、やってみるからこそ、身に染みて感じるのが「象徴の言語化」の難しさ。そこが課題だとわかっても、それをどう乗り越えていいかがわからないという声も聴きます。

やみくもに実践すれば自信がつく、というわけでもないですし。今回の対面セミナーで、どう、言語化のトレーニングをすればよいのか、見えてくるといいなと思っています。

ちなみに、第五部、第六部の受講生から、コンサルテーションの課題で苦労している話をよく伺うのですが、卒業への鍵は、象徴の言語化力にありますか?


新里ひろき:

言語化力は、大切な鍵の一つですね。マスターコースの卒業には、分析力と言語化力の両方が一定のレベルに達していることが条件になります。技術的に正確な分析、的確な解釈、そしてそれを相手に伝える力。この三つをバランスよく育てていく必要があります。

特に言語化について言えば、専門用語を多用すると、知識があるように聞こえますし、ご本人もそう思っているかもしれません。でも実際には、中身の薄い会話になってしまっていることが多いんです。試しに、ご自身のセッションを文字起こしして、専門用語の部分をすべて削ってみてください。残った内容の少なさに、きっと愕然とすると思います。


Kyoko:

文字起こしは、自分をセッションを客観的に見るのに最適と、よく言われますね! 

占星術用語を使うと、コンサルテーションの本質とは関係のない情報のために、多くの時間が使われていくということですよね。

セッション練習に参加した人がよくおっしゃるのが、「占星術用語を使わないなら,10分のセッションでも、こんなに深い会話ができるのかと驚いた、感動した」ということなんですよね~。そういう形で、占星術用語の羅列のために、どれだけ無駄な時間が使われているかが、自覚されることもあります。

ちなみに『象徴の言語化』の参加資格を「ノエルティル心理占星術マスタープログラム第2部まで」とされているのはなぜですか?


新里ひろき:

今回の講座のテーマは「象徴の言語化」ですが、具体的に何を言語化するのかというと、出生図が示す内容や、トランジットなどの時期表示が示す変化です。

そのため、講座の内容を活かすには、出生図の分析と時期表示の知識が前提になります。第1部で出生図の分析を、第2部で時期表示を学んでいるので、そこまでを参加資格とさせていただきました。


Kyoko:

基本的な分析理論さえ学んでいれば、大丈夫ということですね。

ただ、象徴を言語化する必要性を実感するのは、実際にセッションを行う場面です。参加者には、現時点で、プロを目指していない方もいらっしゃいます。そういう方にも、このセミナーは、役立ちますか?


新里ひろき:

はい、役立ちます。プロを目指すかどうかに関わらず、象徴を言葉にする力を身につけることで、ご自身の出生図や時期表示への理解がぐっと深まります。

占星術では、アスペクトやトランジットなどの配置について学ぶこと自体は、比較的簡単です。

ただ、それだけだと「私の土星は〇〇とアスペクトしている」と配置を知っているだけで、その配置が実際に自分の人生にどう表れているのかは、ぼんやりしたままになりがちです。

トランジットも同じで、「冥王星がこの天体にアスペクトしている」ことはわかっても、それが自分の人生にどんな変化をもたらしうるのかは、はっきりしないままです。

占星家同士の会話でも、こうした曖昧さはよく目にします。

そうしたふんわりした会話に物足りなさを感じていて、占星術をもっと明確に自分の人生に当てはめたい、という方にこそ、今回の講座をお勧めしたいです。


Kyoko:

しっかり言語化されていない「ふわふわした」感触の時って、自分がもっている、その天体に対して積もり積もって来たイメージに漠然と振り回されているのでしょうね。

言語化してアウトプットして「見える化」することで、まず自分自身がしっかり理解できる。そうすると、他者とも共有できるようになるんでしょうね。

このセミナーを受講した人は、どんな変化が起きるでしょうか?
プロの方は、クライアントとの関係性はどう変わるでしょうか?


新里ひろき:

セミナーから何を持ち帰るかは人それぞれだと思いますが、まずは、無意識に専門用語から話し始めるスタイルを見直すだけでも、クライアントとの会話はまったく違ったものになると思います。

クライアントとの関係性も変わってきます。

知識を誇示するように専門用語を並べ、そのうえで「お告げ」を伝えるようなスタイルではなく、より対等な立場で自然な対話が生まれやすくなるはずです。

対話のスキルについては第4部で詳しくお話ししているので、興味のある方はぜひそこまで学びを進めていただければと思います。


Kyoko:

対等で自然な対話を行うために、相手に通用する、普段使っている言語だけで対話を行う。だからこそ、クライアントが本音で語りやすくなる。

専門用語を使わないと決めただけで、コンサルテーションの質が変わってくる。すごいことですよね。

ちなみに、告知ページには「時期表示を漠然とした予測ではなく、具体的な指針として届ける力が身につく」とあり、単なる言語化を超えた深い技術を学ぶんだなと感じたのですが、第四部まで受講していなくてもついていけるでしょうか?


新里ひろき:

はい、ついてきていただけると思います。

クライアントの現状を理解したうえで、時期表示が示す可能性をそこに当てはめていく、という考え方自体は、常識の範囲で十分に理解できるものです。

第4部では対話のスキルについて多くの知識をお伝えしていますが、それを実践できるかどうかは、経験や、普段の会話でどれだけ人の話を聴けているか、といった要素にも左右されます。

第4部を受講したかどうかよりも、個人差の大きい領域だと思います。


Kyoko:

なるほど、なるほど。

ティル先生は、よく、占星術だけでなく、人間について学びなさい、と仰ってましたが、心理占星術コンサルテーションは『占星術理論』だけで行うのではない。

それ以前のコミュニケーション力、人間への理解力、なども大切な要素ですね。

今回、大阪開催ということで、関西や西日本の方にもぜひ来てほしいと思いますが、対面ならではのメリット(懇親会含む)をどう感じていらっしゃいますか?


新里ひろき:

私はティル先生の年次セミナーに毎回参加していましたが、自分にとって大切な学びや成長のほとんどは、対面の場で起こったと感じています。単に集中度が違うというだけでなく、画面越しの講座と対面のセミナーとでは、吸収できる情報の濃さがやはり違うのだと思います。

また、ほかの占星家の方々と直接会ってお話しできるのも、とても貴重な機会です。私自身、ティル先生のセミナーで出会った石塚隆一先生やキャシー・ローズ先生をはじめ、対面のセミナーから数多くの良いご縁をいただいてきました。今回のセミナーや懇親会も、参加される皆さんにとってそんな出会いの場になればうれしいです。


Kyoko:

これまで対面セミナーは東京ばかりでしたので、マスタープログラムがはじまって最初の10年の卒業生は東日本が多かったと思います。が、近年は、西日本にも少しずつ増えてきている。

新里先生も兵庫県の淡路島に移住されましたし、今回のセミナーで、人が集まっていただけるようでしたら、今後は、東西でセミナーを開催していきたいと思っています。

関西の皆様、いえ、日本中の皆様、ぜひ、大阪にお越しください^^


 

 

 


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心理占星術 ノエルティル式
インタビューを受けた人

新里ひろき

淡路島在住の占星家。アメリカ在住時、占星術界の重鎮、ノエル・ティル師に直接師事し、ノエルティルマスタープログラムを最優秀の成績で卒業。ティル師の来日セミナーでは、通訳を務め、ティル師の年次セミナーでは副ティーチャーを担当。ノエルティルマスタープログラム開催を許可された唯一の人物として、国内外で後進の育成を進めている。

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