グループワークで見えてきたノード軸の可能性
『ノードと因果的思考』グループワークをレポート!
こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。
先日は『個人の生きる物語を導く占星術』第4回のグループワークでした。
第4回のグループワークのテーマは『ノード軸と因果的思考』
本来、ノエル・ティル心理占星術では『前世とか来世』といったスピリチュアルキーワードは一切出てこないのですが、あえて、このプログラムでは『因果的思考』として取り上げています。
そして、このテーマのグループワークは毎回とても面白いです。
前世とノード(ドラゴンテイル)を関連づけるとき注意すること
『前世』という概念は、信じる人、信じない人に、パカっと分かれます。
また、前世があると感じている人も、自分のセッションに取り入れることには慎重な人も多いですね。前世が見える人でない限り、あくまで想像の域を出ないことしか言えないわけですから。
そして『前世』という言葉を使った途端
『運命論的思考が発動してしまいがち』という傾向があります。
そうなってしまうと、ノエル・ティル式のコンサルテーション哲学
「星は何もしない、物事を行うのは人間なんだ」と相容れなくなってしまうので言葉の使い方や、コンサルテーションの組み立てには細心の注意が必要です。
グループワークでは、前世に原因を帰することで心が救われることもあれば
成長を阻害してしまう原因にもなりえる、という危うさを皆で話し合いました。
前世は扱い方が非常に難しい話題なのです。
とは言え、前世に興味のあるティル式占星家は多く、ヒプノセラピストや霊能者に『前世』を見てもらったことがある参加者が大多数でした。
霊能者が言う前世とドラゴンテイルのイメージは必ずしも合致しない
そしてお話を伺っていると、その前世イメージとドラゴンテイルの象徴は、むしろ、しっくりとは合致しないのです。
プロに見てもらった『前世』イメージは、
ドラゴンテイルというより出生図全体のイメージに近いことが多い。
今の出生図を「神話的に」表現したものが『他者が語る前世イメージ』と重なってくることが多いのです。それゆえ、今を生きる私たちが「なるほど、そうかもしれない」と思い当たるのでしょうね。
皆さんは、この話を聞いて、どう思われますか?
占星術が当たってない?
それとも霊能者の語る前世が当てにならない?
真実は不明です。
逆説的には、想像力豊かな占星術師なら、出生図だけで相手に響く前世イメージを語れてしまう、ということになります。
質の悪い占星術師なら....
ハードアスペクトや火星や土星以降の天体を極端にネガティブ転びにして
神話的に語ることで、恐怖心を与えながら前世イメージを植え付けることができます。
.... コ、怖い。
催眠状態だとネガティブイメージは深いところに植え付けられやすいので
非常に危険かもしれません。
たとえば、ライツ(太陽や月)が強くハードアスペクトを受けている場合
古典的には目が悪くなりがちという読み方があります。
このような人に「あなたは前世で拷問によって目を潰された」と語ると
「そうなのかもしれない」と感じさせてしまう、というカラクリです。
象徴的には重なるところがあるので、ピンときてしまうんですね。
昔ながらの占星術ではネガティブ予言を、前世に寄せずに
目前の人の人生に対してやってしまうので、もっとやばいんですけどね。
おそらく前世読みに警戒心を持つ人は
このようなスピリチュアル界の危うさをも本能的に感じ取っていて
警戒しているのかもしれませんね。
それはそれとして....やはりノードは面白い。
何度かグループワークをやってきて、多くの方がしっくりきていた表現が....
サウスノード:「自分にとって扱い慣れているテーマ」
ノースノードが「苦手感があるけど、今生で成長させていくテーマ」
象徴感度の高い占星家なら
「ノード軸の話題だけで1時間のセッションが軽くできてしまいそう」
というくらい、このテーマは面白い、というのが参加者の感想です。
それぐらい、本質的な話を聞き出せるし、たくさんの気づきが得られるポイントです。
象徴の解釈の幅を広げていける柔軟性があれば、それが可能となるのです。
話は様々に広がり、色々考えさせられ、
何より自己理解が格段に深まる『ノードと因果的思考』
喧々諤々が面白い。ぜひ、体験してみてくださいね。
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