ノエルティル
心理占星術

アドラー心理学を取り入れると 心理占星術セッションは どう変わる?

 

アドラー心理学を取り入れると心理占星術セッションはどう変わる?

 

 

12月9日から開催する石塚隆一先生の

子ぎつね心理占星術とアドラー心理学の連携

 

石塚先生に、プレセミナーの受講生からの質問に答えていただきました。

石塚先生が、なぜ、アドラー心理学に惹かれたのかがよく伝わる内容となっています。

 

質疑応答 

 

ご質問:

この講座を受けることで、個人的なセラピー効果はありますか? それとも、あくまで他者のセッションをするプロの心理占星家向けの講座でしょうか?

 

石塚隆一:

「セラピー効果」を、何か具体的な問題があり、それが解消するということだと考えれば、すぐに効果は現れないかもしれません。

アドラー心理学はものの見方や捉え方に関連するので、それを学んだとしても、すぐにあらゆることに対して、そのような視点や発想を適用できるようになるわけではないからです。

しかし、学んだ視点をじっくり吸収しながら自分や周囲の人々の理解やそれに基づく行動に反映させていくことで、より自分らしい人生を実現し充実を深めることができると私は考えています。

さらに、そのようなアドラー心理学を占星術の象徴と関連づけることにより、自分だけでなく他人の相談に乗る際にも応用しやすくなると思います。

学べばすぐ効果が上がるというインスタントなものではありませんが、じっくり理解し身につける価値のあるものだと思いますので、ぜひみなさんも取り入れてみてください。

 

ご質問:

石塚先生は、アドラー心理学をセッションに取り入れたことで、セッションがどんな風に変わりましたか?

 

石塚隆一:

私は自分のセッションにアドラー心理学を取り入れたとは思っていません。

私がもともと行っているやり方や、ノエルティル先生の下で勉強を深めたやり方をよく整理してみると、アドラーのアプローチに重なっていた、と気がついたのです。

アドラーの哲学には、私が重要だと思っている要素がみんな入っていることがわかったのです。

そこで、アドラー心理学の理解を深めることで、セッションをさらに洗練することができていったという感じだと思います。

どのように変わったか、というと、基本的にそれほど変わってはいないのです。私はもともとセッションの最初に「ホロスコープから具体的なことはわかりません。会話をしながらご一緒に洞察を見つけていきましょう」とお話ししていますが、より自信を持ってそれを進めることができるようになりました。

また、セッション中にどのように話を深めていったらよいかという方向性を見い出しやすくなりました。

 

 ご質問:

アドラー心理学をとりいれた心理占星術セッションを受けたクライアントの反応は、どのようなものでしょうか?

 

石塚隆一:

先の質問の答えと重複しますが、私はある時点でアドラー心理学を取り入れたというわけではないので、クライアントの反応の違いなどはわかりませんが、以前から私のセッションは、「占いではない」というご感想をよくいただきます。

私としては、みなさんの気づきにつながるお話を自然に深めていけている感覚があります。

また、実際のセッションでは私はアドラー心理学がどうのということは全く考えずに、その時のやり取りの中でできるだけお役に立てるよう心がけているので、要は(アドラー以外の様々な理解やアプローチも含めて)哲学がどれだけ自分に染み付いているかということだと思っております。

 

ご質問:

 アドラー心理学の影響を受けたセラピーや心理学はとても多いということですが、具体例を教えていただいてもよいでしょうか?

 

石塚隆一:

例えば、今ではさまざまな心理療法の土台になっている認知行動療法を創始したアーロンベックはアドラーから影響を受けたと言われていますし、Aエリスもアドラー心理学を学んでいます。

例えば、スキーマ療法などはアドラーの「ベーシックミステイク」という概念を深めたようなものですし、交流分析を創始したエリックバーンもアドラー心理学に影響されたと言われています。

また、いろいろな心理療法を紐解いてみると、手段はいろいろな工夫がありますが幼少期に形成され無自覚に機能し続けているパターンについて意識化し、必要であれば再構築を試みる(リフレーミング)という概要が共通して出てきます。

さらに、NLPやブリーフセラピーなどでは、問題解決しようという本人の積極的な意志を刺激すること(「勇気づけ」)を重要視しています。

実際に影響したかどうかということより、それだけ多くの心理療法の骨格に関連するそのような哲学や理解をどう実戦で適用するとよいかということに関する洞察を深めていくことが重要だと私は考えています。

  

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事務局の感想

 

この質疑応答の中で、最も重要な部分は↓

「要は、哲学がどれだけ自分に染み付いているかということ」

という部分ではないでしょうか。


アドラー心理学の『共同体感覚』や
ノエルティル心理占星術の『星は何もしない、動くのは人間なんだ』など
理論の背景にある『哲学』が染み付いていないと
各技術や理論がうまく機能しない、ということだと思います。

ブログやSNSで一言発するたびに、その方の哲学や占星術との付き合い方は透けてみえるものです。そこに、お客様も反応し、自分にあったお客様が引き寄せられてくる。

哲学が自然体になるほど染み付いている状態は、

心理学用語でいう[自己一致]している状態なのかなと思います。

そして、良いカウンセラーは、その自己一致度が高い。

誰もが石塚さんレベルまでには哲学が染み付いていないものですが、石塚さんの講座に参加することで、触発されることは間違いなし。何より、哲学自体への理解を深めていくことが、自己一致につながるのでは、と考えています。

アドラー哲学とティル哲学および理論への理解を同時に深める。そして連携させる中で双方の哲学を『染み付かせて』いきましょう。


 

2024年12月7日が早割期限です

第1回のライブセミナー(Zoom)は12月9日。

以降、毎月第2月曜の開催です! 録画視聴のみもOKです。

石塚先生の講義+仲間との対話で理解を深めていきましょう。

 

 

 

【第4回:過去・現在・未来】感想レポート… ノエルティル心理占星術 第二部 by M.Sさん