ノエルティル
心理占星術
感想

【第4回:過去・現在・未来】感想レポート… ノエルティル心理占星術 第二部 by M.Sさん

 

新里ひろきのノエル・ティル心理占星術
第二部:ミッドポイント&過去・現在・未来

第4回のテーマは【プログレス(第2・第3進行の月)と、過去・現在・未来】。これまでに学んだ、ミッドポイント、ソーラーアーク、トランジット、プログレスを統合して時期分析することがテーマです。

 

ノエルティル心理占星術第二部第四回感想レポート

  

第二部第四回は、これまでに得た時期表示の知識を統合してレベルの高いアウトプットをすること、つまり「何を重視しどのように組み合わせて的確なタイミング分析を構成していくか」という実践の手順に慣れることがテーマでした。

実際、最初の方では比較的単純だった著名人のチャートを使った分析・解釈も、ここまで来るとさすがに高度で複雑なものに。録画の見直しも、第一部の頃はテキストにまとめてある事柄の確認が主だったのが、この回くらいになるとテキストを復習することに加えて、講座内で取り上げた有名人やプライベートケースの分析プロセスのメモを取りつつ4~5回は見直すようになっていました。

私が特に感銘を受けたのは、新里先生のクライアントのケース(ご本人様承諾済みだそうです)の実例解釈のまとめでおっしゃっていた言葉でした。

 

このケースではクライアントの計画が上手くいく時期表示があり、そう伝えたが、後日「ダメでした」と報告があったそうです。しかし新里先生は「変化は起こるから引き続き意図した方向に働きかけてください」と助言され、最終的にはクライアントが最初に望んでいた通りの結果(!)となり、「(アドバイスのおかげで)希望を捨てないでちゃんと求めている方向に向けて前進し続けることができた」と感謝のメールが来たそうです。

『こういうふうに明らかに重要な表示がいくつもいくつも重なっている時には、現実に何が起こっているかっていうのも、もちろん大事なんだけれども、チャートに見えている近未来の展望みたいなのを信頼して「いや、変化は起こりますよ」とクライアントを後押ししてあげるのが大事なんじゃないかと思います。』

成功は成功を受け取れる場所に自分を運んでこそ。一度ダメになったように見えたとき、本人が諦めてしまったら、おそらく辿り着けなかったはずです。これは感謝されますね。

本人が生きている現実に対して、占星家にとっての現実からヴィジョンを示しアドバイスをするのがアストロロジャーの仕事ですが、それに対して「それ違う」という結果が出てしまうと、やはりちょっと怯んだりします。

 

でも占星家が占星術を疑い、チャートに見えているものを当たり前のものとして信頼できなければ終わりだし、信頼に足るものをチャートから見出していけるよう常に自分の占星術をブラッシュアップし続けていくべきで、それを実践している占星家の存在は説得力のあるロールモデルとして力づけられるし、言葉もしっかり刺さります。

今回の講座で新里先生がおっしゃっていたように、プロの占星家のところにやって来るクライアントは、何かに悩んでいたりその後の人生を左右する重大な決断の場面に立っていたりしますから、アドバイスをする占星家には相応の責任があるし、その結果すごく感謝されることもあるけれど、下手すれば一生モノの恨みを買うリスクもあります。

 

だからこそ、クライアントと占星家双方の利益と安全を最大にしてくれるやり方を習得しておきたいし、だからこそのティル式なのだと再度認識しました。

占星術を使うコンサルタントとして、クライアントのライフプランに参画する意識を持ち、チャート全体のシナリオが示す流れに沿ったアドバイスをすること。

 

そのアドバイスが時に世の中の多数派の考え方(「常識的に考えたら○○でしょ」)から外れていたり、多少ギャンブル的だったりしても、伝える勇気と誠実さを持つこと。

 

占星術を信頼できる自分であるため日々準備しておくこと。

 

そしてなにより、個人の持つ可能性に心を開いておくこと。

 

テクニックやスキルだけでなく、占星家としての姿勢や矜持、覚悟のようなものまで考えさせられました。

 


第二部の講義は今回の第四回で終了。第五回は希望者の方へのミニセッションでしたのでプライバシーを考慮してレポートは控えます。

 

ただ第二部までの内容に限定した公開のセッション、会話のみで表情や仕草まではわからないことなど、かなりのハンデがある中で、それぞれタイプの異なるクライアントに柔軟に対応しつつ、ホロスコープの表示が現実でどう表れたか、本人の内面にどのように影響したかを、丁寧に確認を取ったり、その人に本来備わっているポテンシャルが発揮されていくための方向付けやブレーキがかかっていそうな場合はその解除の提案を試みるなど、「単なるチャート分析や未来予測を超えたコンサルテーションとしてのティル式心理占星術」のスタンスがしっかり伝わる内容でした。

第二部、高度な内容でしたがすっきり整理されていて理解しやすく、大変勉強になりました。新里先生、受講者の皆さん、事務局の方々、本当にありがとうございました。

 

(M.Sさん、50代、占星術師)

 

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