内なる神のメッセンジャー、水星の『サイコポンプ=魂の道標』としての役割

水星は太陽に最も近い惑星
水星は太陽に最も近い惑星で、公転周期は約88日。約3か月弱で、太陽のまわりを一周します。太陽の最側近であることから、神のメッセンジャーと言われています。
水星の象意は、思考・言葉・情報・伝達・理解の仕方、とされ、左脳的に理解しやすい天体のイメージですが、水星にはもっと奥深い意味合いがある…。とユキコ・ハーウッド先生は仰います。
神のメッセンジャーとしての水星、サイコポンプ(魂の道標)としての水星をクローズアップして考える講座
2026年1月23日、『サイコポンプとしての水星を心理占星術で考える』というタイトルにて、ユキコ・ハーウッドさんのオンラインライブセミナーが開催されます。参加者の水星をリーディングする『ミニリーディング』も含まれています。↓
ユキコ・ハーウッド先生にインタビュー
『サイコポンプとしての水星を心理占星術で考える』セミナーについて、ユキコさんに色々お伺いしました。
事務局:
水星に対応するギリシャ神話の神[ヘルメス]は多様なプロフィールを持つ神ですが、
その中でも、亡くなった魂をこの世からあの世へと導く役割…つまりは、サイコポンプ(Psychopomp)としての役割を担っている…。
これは非常に重要な役割ですよね。この多様な守備範囲が水星らしさだと感じます。
そして、この世からあの世への道を「間違えないように」案内する[運搬者]であるところは、実に水星的なのですが、その行き先があの世となると責任重大です。
そこで質問させていただきたいのは、私は、神と名のつく存在は、全員、この世とあの世を自由に行き来できると思っていたのですが、それができるのは、水星(ヘルメス)や冥王星(ハデス)だけなのでしょうか?
それとも、どの神もあの世と行き来できるけれども、運搬者としての役割を負っているのが水星ヘルメス、ということなのでしょうか? あるいは、ヘルメスが運搬するのは、あの世の入り口までで、中には入らないのでしょうか?
ユキコ・ハーウッド:
はい、私の理解ではこの世とあの世を自在に行き来できるのは、水星=ヘルメスだけだと考えています。ハデスは冥界、ポセイドンは海を治めますが、基本的に人間界であるこの物質界に降りてくることはなく、神々の住まう天上界の存在だと思いますが。
そしてヘルメスは神の一族一員ですから、もちろん神々の天上界、そして冥界の中にも入ります。アポロの牛を盗む話とか、死者の霊をハデスの審判に案内するエピソードなどから、その様子がうかがえます。
水星記号を見ますと、十字の上の円、その上の半円と全て接触していますね。この世の人間が住む地上の世界と、天上の神々の領域を自在に行き来する。つまり神のメッセージをこの世に運ぶ働きを担うと考えられているようです。

注)惑星記号を構成する、半円、円、十字の意味については、ユキコ・ハーウッドの心理占星学シリーズ【第二部:惑星】で学びます。
事務局:
なるほど、太陽系の惑星の神々の中で、この世とあの世を自在に行き来できるのはヘルメス水星だけなんですね。ハデス冥王星含め、その他の惑星の神々たちは、物質界であるこの世には降りてこない。一方、水星ヘルメスだけは降りてこれる。そこを理解しただけでも、ヘルメスの特異性を実感しました。
ところで、双子座や水星は近距離の移動、射手座や木星は遠距離の移動、とよく言われますが、冥界は最も遠い場所のイメージがあり、射手座や木星がその運搬を担当しそうに感じるのですが、なぜ、水星の神であるヘルメスが担当したのでしょうか? あるいは、冥界は意外に近いところにあり、長旅ではないのかもしれませんが。
ユキコ・ハーウッド:
おっしゃる通り、水星双子座は近距離旅行、そして木星射手座は長距離旅行と、よく言われますね。そういう時の移動距離は、この世の地上の距離を指していうもので、神の領域と人間界の行き来は目には見えない異なる次元の話だと思います。例えば、私達が夜見る夢の領域と日常五感の世界が、アジアやヨーロッパといった地上の距離では測れないものを指しているように、ヘルメス水星は次元を超えることがたやすく出来る。だから、夢解きの力も水星に託された役割だと、私は考えます。
事務局:
ヘルメス水星は、次元を超える能力を持っている……従来の水星イメージを大きく超えていきますね。これまでのお話を踏まえると、ヘルメス水星には夢解きの力もあるというのに納得です。双子座や乙女座のサビアンシンボル研究との整合性もとれてきます。
本日、お話を伺うにつけ、ヘルメスの神話を読むにつけ、ヘルメス水星は非常に魅力的な存在だと感じられます。 水星は太陽に最も近い天体であることから、「内なる神のメッセンジャー」と言われるとのことですが、水星自体もヘルメスという神です。
水星ヘルメスは、太陽神のメッセンジャーということでしょうか? あるいは、内なる神というのは、太陽系の惑星とは異なる、個人のハイアーセルフ的なものでしょうか?
ユキコ・ハーウッド:
はい、私は水星が内惑星で太陽に最も近い天体であることからしても、「ハイアーセルフ」に最も近い存在だと思います。永遠不滅の欠けることのない宇宙に働く究極の善なるスピリットを、この世に降ろしてくる力を担うと考えています。
事務局:
やはり、そうなんですね。あの世とこの世を身軽に行き来する水星ですから、もしかしたら、私たちの知らない次元とのコンタクトもとれるのかもしれませんね。
今回のお話だけでも、水星の奥深さを感じさせていただきました。1月のライブセミナーも楽しみにしております。
サイコポンプとしての水星を心理占星術で考える
2026年1月23日Zoom開催、2025年12月23日早割期限
2025年開催セミナーの録画視聴はコチラ
【水瓶座の冥王星】(随時申込受付:ビデオ講座)

【牡羊座の土星】(随時申込受付)↓
【牡羊座の海王星】 (随時申込可能)
[双子座の天王星](随時申込可能)
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