心理占星術

[蟹座の木星]だけでなく、木星の象意[幸運・恩恵]についても掘り下げよう

蟹座の木星だけでなく、木星の象意[幸運や恩恵]についても掘り下げよう

 

2025年6月10日6:02『蟹座の木星期』がスタート!

蟹座木星期は2026年6月30日までの約1年間となります。

 

木星の移動スケジュール

  • 2025年6月10日 6:02 木星の蟹座入り
  • 2025年11月12日 1:41 木星が蟹座で逆行開始
  • 2026年3月11日 12:30 木星が蟹座で順行開始
  • 2026年6月30日 14:52 木星の獅子座入り

 

この『蟹座の木星』を深く考える心理占星術セミナーが、8月29日に開催されます。

木星の蟹座滞在は1年間という短い期間ですが、確実に世相に大きな影響を与えます。
この蟹座の木星への理解を徹底的に深めていきます。

詳細&申し込みはこちら↓

『蟹座の木星』セミナーについて、講師のユキコ・ハーウッド先生にインタビューしました。ぜひ、読んでみてくださいね。

 

ユキコ・ハーウッド先生にインタビュー

 

事務局:

木星といえば、昔から、最大の吉星といわれてきましたよね。一方、心理占星家は、惑星を吉星、凶星にわけない方が多いようです。ユキコさんが勉強された、イギリスのCPA(Center of Psychological Astrology:心理占星術センター)では、惑星の吉凶について、どんな風に教えられていたのでしょうか? また、ユキコさんは、どんな風にお考えでしょうか?


ユキコ:

思い返せば、CPAでは吉星凶星というくくりはなかったですね。ただセミナーの途中で、先生が「一般に木星は吉と言われるけどーーー」とか「土星は凶と考えられているけどーーー」といった具合に自分の見解を話されるということはありました。

私自身も吉凶という分け方はしていません。全て「諸刃の剣」というふうに捉えています。但し、吉凶のカテゴリーよりも、民族気質によって苦手な星は一般に「凶の星」と感じられることが多いように思います。

 

事務局:

なるほど…。民族によって、苦手な星が違うというのは、面白いですね。それをお伺いしまして、もしかすると、日本人の気質は土星をそれほど苦手に感じないのかな?と思いました。

例として、クロノス土星は[時間]を象徴します。イギリスでは、電車は時刻表通りに来ないのが当たり前ですが、日本では、電車は時刻表どおり正確に動くのが当たり前です。

また、日本は、ゼウス木星的な野放図さ、好色さが許されにくいところもあると思います。たとえば、芸能人や政治家などの有名人が、浮気や不倫スキャンダルを起こしたら、一貫の終わり、的なところが現代の日本にはあります。昭和の時代は違っていたので、今のご時世かもしれませんが。

おそらく、時代精神をつくる冥王星が山羊座(土星が支配)にイングレスした当たりから、土星が強まっているのかもしれません。『コンプライアンス』という言葉が、よく聞かれるようになりました。ルールは守れ!という土星的な締め付けが強まっているようです。2024年11月から、冥王星は水瓶座を本格運行していますが、水瓶座の副支配星は土星ですので、引き続き土星の強さがあると思います。

また、トランスサタニアンについても、以心伝心、察する文化の日本人は、海王星を凶と感じないように思います。


ユキコ:

おっしゃるように日本文化は、海王星に託された言葉にならない心情を表す俳句や庭園の造り、など精妙な波動をキャッチして表現することにたけていると思います。

ただ、このテーマに関しては、一言ではとても言い尽くせず、膨大なボリュームになりますので、セミナー時にお話ししたいと思います。私は狩猟民族、農耕民族による違いが大きいかと思います。

 

事務局:

確かに膨大なテーマですね。吉凶感覚と、民族性の違いのお話、楽しみにしています!

もうひとつ、質問があります。惑星の公転周期は、ゼウス木星、クロノス土星、ウラヌス天王星、ポセイドン海王星、ハデス冥王星と長くなり、同時に太陽からの距離も大きくなります。

惑星の影響力は公転周期が長い惑星ほど、深く強くなるとされていますが、トランスサタニアンに比べて公転周期が短く、距離も近いところにあるゼウス木星が、全知全能の神として、一番、大きな顔をしているのはなぜでしょうか?

あるいは、木星は、トランスサタニアンと、火星より内側の天体をつなぐ存在だからこそ、全知全能なのでしょうか? この世的なことと、目に見えない世界をつなぐという意味で。

 

ユキコ:

太陽系惑星の中でダントツに大きい木星は、やはり威風堂々とした趣があり、公転周期によらず、別格の感があります。

そしてギリシア神話ゼウスの個性から考えますと、木星には何かを牛耳るとか支配しようといった権力志向はないように感じます。ただ視野、行動半径さまざま「広げる、拡大する」働きはあるように思います。

 

事務局:

なるほど。木星は太陽系の惑星の中で、もっとも嵩の大きい天体。その大きさからくる別格感は確かにありますね。そこからイメージされる象意が最も強く出ているのでしょうね。そして、拡大力はあるけれども、権力志向ではない、と。

ちなみに、2025年は、木星が、土星・海王星からスクエアというハードアスペクト、冥王星からは150度の角度を受けています。一般的には、土星以遠の天体に木星は力負けしそうですが、そのようなアスペクトを受けても、木星の恩恵やパワーは減じないと考えてよいでしょうか?

 

ユキコ:

最高神のゼウスですから、自分が敵対視する相手はないわけですが、おっしゃるように今回蟹座に入る木星は牡羊座の土星海王星と90度になりますね。この場合、土星海王星が生み出す気運を、木星は拡大する作用があるように感じます。

 

事務局:

木星は、誰をも敵対視しないから、土星・海王星からハードアスペクトを受けても、ダメージを受けない。むしろ、土星海王星の生み出す機運が、木星によって拡げられる効果があるというのは、目からうろこです。それは、木星が蟹座でエギザルテーションだからなのでしょうか? 木星がデトリメントである、双子座の場合も、同様に解釈できるのでしょうか?

 

ユキコ:

私個人は、たとえ木星がエギザルテーションでなくても、木星の拡大する、照らし出す働きに変わりはないと考えますが、このあたりは個人により見解が分かれるところだと思います。

 

事務局:

実は私も心理占星術でネイタル木星を考えるときは、天体のディグニティーは全く考慮しませんが、ホラリー占星術でチャートを読む時は考慮するなど、ケースバイケースですね。ぜひ、解釈が難しい、木星と土星以降の天体のアスペクトについて、今回のセミナーでふれていただきたいと思います。

 

ユキコ:

そうですね。外惑星同士の組み合わせは、これまた膨大で非常に難しいものがあり、マンデイン・ストロロジー(国家政治占星学)及び世界史にたけていないと、おいそれと語れないものがあります。私が知っている、わずか爪のあか程度の軽少なことしかお話できませんが、少し触れてみたいと思います。

 

事務局:

ありがとうございます! 蟹座の木星のみならず、木星自体について、多角的に考えられそうで、とても楽しみです♪

 

『蟹座の木星を心理占星術で考える』詳細&申し込みはこちら↓

 

海王星や天王星、土星のサイン移動も要チェック

2025年前半、木星だけでなく、土星、天王星、海王星もサイン移動しました。2025年前半に開催された、以下の講座のビデオ講座もご活用ください。いずれも随時申込可能となっています。

牡羊座の土星

【ご感想】新里ひろき来日心理占星術セミナー2024